宴会。

□亜熱帯
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今晩は暑いですね

隣で彼が突然そんなことを言い出したものだから反射的に利吉はそちらを見たのだ
そこには寝巻きの胸元をはだけさせた2つ年下の青年がいて思わず利吉は顔をそらした

「暑いですね」
「そうかい」
「熱帯夜ですね」

ドキリとした
どこでそんな言葉を覚えたのかはたまたどんな意で彼がそう言ったのかはわからないがいつもより露出の多い姿を見せられている健全な青年にすればそれは十分すぎる挑発ととれた

「…君は…」
「利吉さんは暑くないんですか」

そう言いながら小松田が利吉を見上げた
うっすらと汗を浮かべ身長差から自然と上目遣いになる小松田に見つめられれば利吉の理性はふっ飛ぶ寸前まで追い詰められる

「…小松田君…」
「ねぇ、利吉さん」

小松田の唇が動く
無意識に利吉の視線はそれに釘付けになる

「僕、今晩はとっても暑いんです」
「小松田君…」
「だから、ね、」

濡れた瞳がとどめをさす
利吉は衝動的に小松田の寝巻きに手をかけようとした

「利吉さん」
「小松田君」
「今晩はあんまり僕に近寄らないでください」

手が全身がフリーズした
はっと我にかえると目の前には近くにいるだけで気温上がっちゃいそうですよねなんてのんきに言っている16歳がいてとたんに利吉は怒りと羞恥がこみあげ衝動的に彼の鼻をつまみ上げていた










   亜熱帯

いたぁぁい何するんですかぁ
うるさいこの馬鹿!!








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無自覚小松田。
噛み合わない利こまもいい。

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