小説G

□幸村成り代わり番外
1ページ/1ページ

「ねえ旦那。俺が今あんたにちゅーしたら、あんたはどんな顔すんのかな」

にこやかな佐助が、きょとんとする私にぐっと近付いて、温かい唇が私の唇にくっついた。
目を見開いて呆然とすれば、目の前ね佐助がぶっと吹き出す。私は、なんで、なにを、なんて言葉を何度も繰り返す。笑っていた佐助が、急に眉をしかめて悲しそうな顔になったので、思わず焦ってしまったけど、

「ん、う、」

唇を割って滑り込んできた佐助の舌。私の口の中に陣取って、私の舌に触れて、そのまま動かなくなった。けど、私はなんだか、妙にドキドキして、妙に苦しくなって、妙に、いじらしくなって。いつのまにやら私を抱きすくめていた佐助の背中に手を回し、キスを、催促するように、私も、私から、佐助の舌に自分の舌を絡めた。その瞬間、佐助が動き出して、息すら掻き消すような、意識すら吹っ飛ぶような、熱い、熱い、熱い、



そこで、目が覚めた。








sentimentalisme!

(……また寝たら続き見れるかな。)
(旦那ー?起きたー?)
(ぷぎゃあああああ)
(!!!!!)

――――――――
という夢を見たんだ。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ