小説G
□幸村成り代わり
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「で。」
「あ?」
「ん?」
「奥州にきたはいいけど、某はなにをすべきなの?」
「・・・。」
とりあえず、お茶を飲んでまったりしていたけど、基本的に私は奥州で何をすべきなのか。
私の言葉に、そういえばという顔をして伊達氏に目を向ける佐助。
私と佐助の視線をいっぺんに浴びる伊達氏は、ずずっと湯飲みの中のお茶をすすって、にいと口角を吊り上げた。
「ha!良くぞ聞いてくれた。」
「(うわきかなきゃよかったかも。)」
「look this!俺が一晩かけて作った『奥州×甲斐☆仲良し同盟計画!』だ!」
「「・・・・。」」
おい独眼竜仕事しろ。
伊達氏の背後では片倉氏が頭を抱えて顔色を悪くしていた。かわいそうに。
とりあえず、伊達氏が突き出してきた『仲良し同盟計画』とやらが書かれた紙を手に取り、その内容を眺めてみる。
1日目 奥州を案内する
2日目 奥州を探検する
3日目 奥州のずんだを食べる
4日目 奥州でお買い物をする
5日目 奥州で遊ぶ
6日目 お別れ会
「政宗殿。」
「what?」
「あの・・・なんと申し上げたらいいか・・・」
「it's great!だろ?!」
「俺様はあえて何も言わない。」
片倉氏の苦労が目に見えてわかります。
なんだか目頭を押さえている片倉氏に同情しつつ、まあ、楽しそうな日程だからいいかと、私はへらりと笑った。
「これから一週間、よろしくおねがいします!」
「おう!奥州のすげえとこ、いっぱい教えてやるぜ?」
「楽しみです!」
「・・・旦那も人が良いんだから・・・。」
いつの間にか、片倉氏の隣で肩をたたいていた佐助が、苦笑しながらそうもらしたのが聞こえたけど、私は政宗殿が広げる奥州の地図を目で追っていたのでスルーした。
でっていう
(うちの馬かしてやるぜ!明日は早速奥州を案内するからな!)
(甘味も食べたいでござる!)
(ずんだ食おうぜずんだ!)
(楽しそうだね・・・)
(政宗様・・・まさか昨晩の分の執務は・・・・)
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タイトル思いつかなかったので適当に。
伊達ちゃんが阿呆になりつつあるのはスルー。