小説G

□こじゅ/グロリア様40000記念
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私の頭も顔も身体も全部撫で回す彼の手を食べてしまいたかった。私の何もかもを見つめて眺める彼の目玉も食べてしまいたかった。唇に噛み付き私を嘗め回す彼の口も、舌も、食べてしまいたかった。私を包み込む彼の身体も、食べてしまいたかった。彼の中心にある、どくどく脈打って彼を生かしている熱い肉の塊も、食べてしまいたかった。
彼の、くすぶるような情熱的な心も、全部、食べてしまいたかった。

彼の熱い声が鼓膜を焼く。全身がびりびり震えて、私は思わず目をつぶった。けど、すかさず彼の舌が私のまぶたをなめ上げて、ちゅっと吸い上げたので、私は彼の胸を押す。
不機嫌そうな唸り声とともに、彼は少しだけ身を離したようだったけれど、すぐにぐっと身が寄せられる。無駄な努力だったようだ。嫌ではないけど。

私の中に埋まる彼の一部が燃えるように熱い。焦らす様に奥を押されて私は息を飲んだ。けど、彼の腰が激しく律動をすることはなく、私はじれったい気持ちで煮え切らない快感を募らせる。彼は、そんな私を楽しそうに見下ろした。

「食べてしまいたい。」
「あっ、あ、何、何を?」
「お前をだ。」
「・・・っど、して?」
「さあ。」

アラ偶然。なんて、私は口に出さずに頭の中でつぶやいた。ふん、と口角をにいっと吊り上げて、楽しそうに笑う彼に、私も釣られてわらう。
私は、私も同じように思っていることを彼に教えてあげなかった。食べてしまいたいほど、愛していることも教えてあげなかった。彼と私の関係をちゃんと理解して、だからこそ。
ねえ。私を貴方は決して一緒になることのできない運命なの。運命なんて信じない?そう、それならそれでいいわ。でもね。無理だよ。残念ね。私もよ。ええ。私も。

「んひっや、あ、あん!」
「っく、」

短いうなり声。声をこらえて押し殺して、彼は私の中で果てた。私も、彼が果てる前に果てた。私たちは、そのまま重なったまま力を抜いた。私に覆いかぶさったままの彼が、私の手を握ろうと、私の手に自分の手を重ねたようだったけれど、私は逃げるように手を払った。
彼は、何も言わなかった。










さいごの部屋で

(さいごに、あなたとあいしあう。)

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設定わかんないねサーセン。
遊女っぽい主人公と主人公を買ったこじゅって設定。
こんなんでサーセン!
ちょいエロチックだけどスルーしてちょ!
グロリアちゃんの蝋野ちゃん40000おめでと!

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