Trip×とりっぷ×トリップ!
□拍手詰め合わせ
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SS『トリップ連載ヒロイン達の日常・1』
「ユーリ」
「………」
「ユーリってば」
「…………」
「ユーリ朝よー。アッシュがご飯できたから起きてって」
「……………すー…」
「…今から三つ数える内に起きないと棺桶のまま夏の日差し絶好調な庭に放り投げるわよ?いーち…」
ガバッ!
「…おはよう」
「おはよう♪良かったわね、蒸し焼きにならずに済んで」
「あのな…起こしてくれるのは有り難いがもう少し言い方は無いのか?心臓に悪いぞ」
「嫌よ。これが一番手っ取り早いし」
「それにアッシュはどうした。私を起こすのは元々奴の役目だろう」
「毎朝ボロボロになってるの見たら代わりたくもなるわよ。それにユーリは女の子に手を挙げるような人じゃないって信じてるから」
「…確かに女性に手を挙げるのは私の主義では無いが、それ以前にお前は大切な存在だ。Deuilにとっても…私にとってもな」
「!!」
「そろそろ行くか、スマイルに全部食われてしまう」
「そ、そうね」
「ほら」
「…何この手?」
「エスコートに決まっているだろう。…お手をどうぞ、お嬢さん」
「…格好付け過ぎ…」
「大切な人の為ならこれ位当たり前だろう?」