Trip×とりっぷ×トリップ！
□七夕メール
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〜♪
携帯からメールの着信を知らせるメロディが流れる。誰から来たのかと受信BOXを開けてみると同じDes組のメンバーにしてほんの一時期だが教え子であった優歌からだった。
神に連れられて此方の世界に親友二人とやって来たアイツは今、親友達と元いた世界に戻り家族と暮らしながらも此方の世界と行き来をして芸能活動をしていると言う多忙極まりない生活を送っている。
それでも疲れた様子を見せないのは流石っつーか何つーか…取り敢えずお前が元気で体力が有り余ってるのはよーく分かったから再会する度にプロレス技を掛ける事だけは止めてくれ。
こんなん彼女にしてるんだからDの奴も大変だよなー…。まぁ、本人達は幸せみたいだからそれならそれで良いんだが。
そう言えばアイツ今日は向こうの世界で七夕祭りがあるって言ってたな。町内会の関係で他の二人共々手伝いに駆り出されているらしい。…その所為で此方の七夕祭りに一緒に行けないとDが微妙に落ち込んでいたようないなかったような…。
そんな事を思い出しながらメールを開くと中にはこう書いてあった。
From：優歌
件名：とりあえず
本文：今年のお願い。
一行だけの本文と一緒に添付されていた結構大きめの画像。そこに写っているのは笹に飾られた一枚の薄いピンク色をした短冊。内容は…
『来年はDさんと一緒に過ごせますように♪ 優歌』
…ったく、惚気か？わざわざ本人じゃなくて俺に送りつけやがって。
何かむかつくので返信で冷やかしてやろう。
To：優歌
件名：Re：とりあえず
本文：おー彼氏想いの彼女だこと。ソレDにも送ってやれば？涙ものだぜ？？
送って一分足らずで返信が来た。早過ぎだろ。
From：優歌
件名：RE：Re：とりあえず
本文：浮かれ過ぎて図に乗りそうだから嫌。
画面越しなのにアイツの黒いオーラを纏った無駄に綺麗な笑顔が見えた気がした。相変わらず素直じゃねー奴。
さて、次に会った時顔を真っ赤にした優歌に照れ隠しのチョークスリーパーでも喰らう覚悟を決めてDにこのメールを転送してやろう。ああ、そうだ面白そうだからカジカとかにも送ってみるか。
添付された薄いピンクの隣に一緒に写り込んでいる『これから先もDes組の皆と一緒に歌えますように 優歌』と書かれた水色の短冊を見て笑いながら俺は転送のボタンを押した。
終
後書き
突発的に思い付いた七夕DTO夢でしたー！
元ネタは母とやりとりしたメール。DTOが母で優歌が柚樹です。
あ、でもDの所は彼氏では無いですよ？弟の名前が入ります。
更にコレ連載終了後設定で書いちゃったので連載のオチがどうなるか分かっちゃいますね！でも良いの！連載中設定だと一つ屋根の下でメールのやり取りだから無理があるし！！
七夕夢と言う事で七月いっぱいでフリー配布したいと思います。お持ち帰り報告自由です。もしご報告頂ける場合は『掲示板』か『ぱちぱちぱち（Web拍手）』でお願いします。
ここまで読んで下さってありがとうございました！
柚樹