戦国カレイドスコープ

□とある元チャンピオンの勝負事情
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「鏡華ちゃんしつもーん」

「はいどうぞ佐助くん」

「鏡華ちゃん俺様達と最初に会った日の夜にさ、引退したけど試合申し込まれるからポケモンセンター使えるようにしてもらったって言ってたけど…あくあ号で追いかけ回された時には勝負断ってたよね?勝負受ける受けないの基準ってある訳??」

「んー…あるっちゃあるかな。旅の途中で受けた勝負はトキワシティからタマムシシティまで来てくれたお礼だったり幸村の代理だったりで本当やむを得ず引き受けた奴だからそれ以外で挑戦されても基本断る」

「その節は誠に申し訳無かったでござる…」

「しょーがない、事故だよ事故。んで、故郷のエンジュシティに挑戦者が来た時は…………うちの従業員全員と勝負してもらう」

「……………従業員?」

「うん。最初に言ったじゃん、うち呉服屋だって。店の大きさ自体は小さいけどかなり昔からある店でお得意様以外にも新規顧客も獲得しなきゃいけないし…やる事多いから家族だけじゃ切り盛り出来ないんだよ」

「ちなみにそのstaffは何人いるんだ?」

「接客に仕入れや受注、あとこないだのタマムシデパートみたいな大きな店への売り込みなんかもあるから…ざっと30人はいるね」

「多っ!!その人達全員と勝負しなきゃ鏡華ちゃんと戦えないの?!」

「日によって違うかな。その日休みの人だっているし。あ、でも…」

「でも?」

「もし従業員全員に勝ててもその後に私の両親が控えてる」

「「両親まで登場するの(でござる)か?!」」

「母さんは強いよー。舞妓時代は父さんと戦うまでは負け無しでね、『エンジュ小町』って呼ばれてた以外にも『最終兵器舞妓はん』とか『ホウオウの壁』なんて「OK。お前のお袋さんが強いのはよーく分かった」

「そんな鏡華殿のお母上に勝利出来たお父上…一体どのような方なのでござろうか…」

「ちなみに挑戦には何日かかっても良い事にはなってるよ。要するに本気で私と戦いたいかどうかを見たいんだから」

「成程。ただ単に元championとbattleしてみたい…そしてあわよくば勝利して有名になりたいってだけの奴なら途中でgive upする訳か…」

「しかしあれだな…一番戦いたい奴の前にそいつの下にいる奴ら全員相手取らなきゃならねぇってのが…」

「先日おーきど殿に教えていただいた『じむ』の仕組みの様でござるな…」

「ふふふふふふふふふふ…お陰で最近じゃ『第二のエンジュジム』なんて言われてるわよ…おかしいなー…うち只の呉服屋なのにねー…うふふふふふふふふふふ…」

「うわー!鏡華ちゃんが虚ろな目で笑い始めたー!!」

「魔王の妹みたいに地面から黒い手出そうになってるぞお前!!」

「Come back 鏡華ー!そっちの世界に入るにはまだ早い!!」

「怖いでござるー!!」

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