紅の死神

□くたびれた紙飛行機
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「俺らに何か出来ることはないんか?」


「この事を口外をしないこと。だな。」


「…カッコつけすぎさ。仲間だからこそ、話すべきなんじゃねぇの?」


ラビの射抜くような視線から、蓮華は逃れるように目を伏せた。


「格好なんて、つけているものか。話したところで気を使われるだけ…私にとって、仲間だからこそ話せないんだよ。」


「ユウにもか?」


「ああ。」


「…蓮華って、弱いトコ全然見せねぇのな。」


「お互い様だろ。…出来ないならいっそ忘れてしまえばいい。ベッドで寝たきりの生活には、懲り懲りなんだ。

私は、死ぬまでエクソシストでありたい。

それが、ユウの傍に居られる理由だから。」


「他にも方法はあるさ!自分の気持ちを伝えたら…っ」


「私にもう時間はないんだ。未練が残るだろ?それに、ユウは目標の為に進んでる。
私がいなくなったところで、足を止めることはない。

それでいいんだ。」


(思い出となって。いつか、時間が私の存在を消してくれる。)


「だから、黙っていてくれな?」


笑っていても、瞳は悲しみに揺れていた。なんて言えばいいのかわからなかったラビは、ただ望み通り頷いてやるしかなかった。


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