紅の死神
□黒の教団壊滅事件!?
8ページ/9ページ
「エクソシストが二人ならぶっ壊せる…っ頑張ってくれ!」
「「イノセンス発動!」」
迫り来るコムリンに立ち向かうべくイノセンスを発動させた二人に、痺れ薬が塗られた針が襲う。
プスリと刺さった二人の体は、あっという間に自由を奪われた。
「っな…?」
「ふにゅら?…しびれるる…。」
イノセンスの発動が解けて倒れ込む二人の先には、吹き矢を構えたコムイがいる。
明らかに二人の戦力を削いだ犯人に、科学班達が飛びかかった。
「室長ぉー!!!」
「吹き矢なんか持ってたぞ!」
「奪え!」
「だってだってあの二人が本気でやったらコムリンが…っコムリンが…っ!!」
「大人になってください室長!」
じたばたと暴れるコムイを押さえている間に、アレンと神田はコムリンの魔の手に捕まり手術室に放り込まれる。
《アレン=ウォーカー及び神田ユウ、収容完了しました。》
再び手術中のランプが点灯した。蓮華の頭の中で、ブチリと何かが切れる音がする。
「ガラクタが…っリーバー!白衣を貸せ!」
「あ、ああ!」
神田からスカートの中が見えると言われた為、白衣でカバーするようだ。
受け取った白衣を腰に捲いた蓮華は、イノセンスを発動させ飛び上がる。
「二人を返しやがれぇえ!!」
千桜をコムリンの頭に突き刺しレンズが破壊した時、やっと麻酔が切れたリナリーがふらつきながらも立ち上がった。