雨夜ノ星
□ただの夢だって、馬鹿に出来やしない。
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「え?この見てるだけで胸やけと吐き気を催すこれが美味しいんですか?…まあ、せっかくなんでいただきます。」
記録係らが顔を引き攣らせて見守る中、ぱくりと一口含んだスーは目を開いた。
「!!うっ…。」
「せっ洗面器だっ早く!」
予想通りだった。と慌てて洗面器を取りにドアノブを握った隊士は、スーの次の言葉にずっこける。
「美味しいっマヨネーズがダシを優しく包み込んで…っなんてまろやかな味わい…!!」
「え゙え゙ぇ゙え゙え゙!!」
「ほう…マヨの味がわかるか、マヨの美味さがわかる奴に悪い奴ァいねェ。」
予想外な言葉に、隊士達は嘘だろといわんばかり。しかし土方は内心かなり嬉しそうだ。
「私としては、マヨネーズにはやっぱりブロッコリーですね。あのCM見てから丸かじりしたくなってしまって。」
「あー蚊取慎吾郎くんのあれかー!あいつは公共電波でマヨの良さを伝えているたいした男だ。マヨラ界の挫尾絵流的存在だな。」
「へぇー!」
「ちなみにな…マヨにツナ缶の、油を入れてやるんだ。門外不出のレシピだ、特別に教えてやるぜ。」
「っあえて油のみ…!?是非試してみます!捨てていたツナ缶の油が、そんなふうに利用できるなんて凄いですっ大発見ですよ!」
「だろ?話のわかる奴だな。今度行きつけの店に連れてってやるよ。」