紅の死神
□No.024
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四年前、初めてヘブラスカというエクソシストに会った。
大きな体に驚いていると、コムイが私の肩を掴む。そして"大丈夫だよ"と笑った。
今まで外したことのないブレスレットをコムイに預ければ、タコのような手が持ち上げる。
「この娘のシンクロ率は、81%が最高値のようだ…。」
「他に何か感じたかい?ヘブラスカ。」
「…いや、今まで言葉に出来ない事はあったのだが…。全く何も感じないのは初めてだ。」
特に気にしなかった、あの時の疑問がわかったんだ。
すべて、思い出したから―…