太陽と月の土壇場
□サプライズ☆バースデーパーティー大作戦
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会議室では、真剣な眼差しの近藤が隊士達に向けて静かに口を開いた。
「…いいか?目標に悟られるのは断じてならん!計画は極秘に行うことを忘れるな!!」
「「「「「はいっ!」」」」」
「作戦は明日午後6時に決行するっ相手は鼻が効くぞ!捕まろうとも、口を割るのは俺が許さん!何がなんでも、秘密を守り抜け!
…大丈夫だ。今は辛くとも、その先には明るい未来が待っている。」
「今までの苦労を無駄にすることは、切腹もんだからな。テメェら、そこんとこ肝に銘じとけよ。」
「以上!解散!」
隊士達が出ていった会議室には、近藤と土方。そして翡翠の三人が残っていた。
「今回の作戦には、翡翠ちゃん…。君の協力が必要不可欠なんだ。」
近藤の言葉に翡翠は静かに、そして力強く頷く。開いた金色の瞳には、強い意志が宿っていた。
「心得ております。私でお役立てるのならば、何なりとお申し付けくださいませ。」
近藤達の目の前に、作戦名の書かれた一枚の紙。それに目を落とした土方は、その名を口にするために口を開いた。
「作戦名は―…。」
【サプライズ☆バースデーパーティー大作戦。】