太陽と月の土壇場

□シャットダウンする前に。
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「お帰りなさいませ。」


仕事で遅くなった隊を、翡翠は玄関で出迎えた。待っていてくれたことに喜びを感じながらも、近藤達は驚く。


「あれ!?翡翠ちゃん、まだ起きてたの!?」


「はい、お疲れ様です。夕食にしましょう。
夜も遅いので、ご飯ではなく雑炊にいたしました。
煮物も温め直しますので、食堂でお待ちになってくださいな。」


「いやいや悪いよ!温め直すくらいやるよ!?」


「お気になさらず、私にさせてくださいな。すぐに暖かいお茶をご用意しますね。」


「なら、俺ァ雑炊を配膳しますかねィ。」


「待て。俺の分にだけ、細工するつもりだろ。」


「いっけね!」


「ざけんなテメェ!!」


取っ組み合いを始める二人に、近藤が仲裁に入った。翡翠の笑い声に、総悟達は動きを止める。


「すみません。本当に、仲がよろしいのですね。」


「がっはっはっ!全くだな。」


「フンッ。」


「冗談じゃねーや、さっさと飯にしやしょうぜ。」


食堂に集まって、温かい雑炊を囲んだ。疲れた体にその温かさが染み渡る。
食べ終わった食器を片付けた翡翠が台所を出ると、壁に寄り掛かる総悟の姿があった。


「ちょイと、いいですかィ?」


「?はい。」


ついていった縁側に座ると総悟は袖から袋を出し、中身を取り出す。



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