Gray short dream
□過去の超短編集
2ページ/67ページ
†シリーズヒロインが、もしも初めっから英語ペラペラだったら…
目の前で、琥珀はコムイと悠長な英語で会話をしている。
「英語すごい上手だから、通訳いらないね!」
「はい!」
「…っ!?」
ハッと気づくと、神田は食堂にいた。目の前には心配そうに、こちらを見ている琥珀がいる。
「…神田さん?どうかしましたか?」
「Hey…,What time is it now?(おい…今何時かわかるか?)」
「はぇえ!?えっと…っわったいむ…?たいむ…?時間?時間ですか?」
あたふたとする琥珀に、神田はホッと一息つく。
「…いや、何でもねぇ…。」
(白昼夢だったか…。)
「飯、食ったら勉強な。」
「?はい。」
(何だったのでしょうか…?)
(琥珀との勉強が、唯一ゆっくり二人でいられるんだ。さっきのは真っ平御免だぜ…。)
それは、ある日の昼休みの事。
*