Gray short dream

□過去の超短編集
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†シリーズヒロインが、もしも初めっから英語ペラペラだったら…


目の前で、琥珀はコムイと悠長な英語で会話をしている。


「英語すごい上手だから、通訳いらないね!」


「はい!」


「…っ!?」


ハッと気づくと、神田は食堂にいた。目の前には心配そうに、こちらを見ている琥珀がいる。


「…神田さん?どうかしましたか?」


「Hey…,What time is it now?(おい…今何時かわかるか?)」


「はぇえ!?えっと…っわったいむ…?たいむ…?時間?時間ですか?」


あたふたとする琥珀に、神田はホッと一息つく。


「…いや、何でもねぇ…。」

(白昼夢だったか…。)


「飯、食ったら勉強な。」


「?はい。」

(何だったのでしょうか…?)


(琥珀との勉強が、唯一ゆっくり二人でいられるんだ。さっきのは真っ平御免だぜ…。)


それは、ある日の昼休みの事。



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