◆2017年◆

▼書込み 

01/28(Sun) 10:17
天秤‐僕たちが望んだもの‐
ラッシュ

僕たちが逃げ場所を探した夏の日
僕たちが旅人を演じだした夏の日
僕たちの未来が続きを始めた日

そして、僕がどうしようもない天秤を背負った日


あの夏
始まったばかりの日々に光を感じていた夏に
僕は恋をして、初めて恋人同士になった
ささいな事1つ1つに笑顔になれて
すごく楽しくて
ずっと続いていく

と思っていた。
止まってしまった笑顔になれた時間

その次の夏
僕は殆ど覚えていない

また次の夏
すっぽりと穴があいている季節を埋め始めていた
僕は安らぎを感じて、恋人同士となった
大きい事も小さい事も一緒に笑ったり泣いたりできて
すごく安心して
ずっと傍にいる

そう思っていた…
止まってしまった時間が唐突に始まるまでは


流れ始めた砂時計はもう止められない

何を選ぶのか
何を望むのか

僕たちを取り巻く環境が急速に答えを求めている

そして、僕がどうしようもない天秤に向き合う時間

ささいな事1つ1つに笑顔になれた現実にあった時間
僕が安らぎを感じて傍にいてほしいと思っている時間

嫌いになったわけじゃなく壊された大切な時間
比べていいわけないかけがえのない大事な時間


それでも
何を選ぶのか
何を望むのか
求められている





天秤が傾く時

僕は
あの夏の日を選び

僕は
もう1つの夏の日に
精一杯の笑顔で別れた


これが僕が選んだもので
これが僕が望んだもので


これが僕たち4人が望んだもの

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