◆2017年◆

2016年に綴った詩が置いてあります。

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01/28(Sun) 10:25
ラブレターはいつか届いて‐tri
ラッシュ

人が思う静かな場所
でもそこには色々な音が溢れている

耳をしっかりと澄ませば

太陽の光りを浴びて働き始める虫の足音
風を受け身体を揺らす草木
一歩進めば足元に砂利の声…

ほら、たくさんのものが聞こえるでしょう

ばたばた、と鳥の羽ばたき
空から白い羽根が舞落ちる

それが始まりでした


人は自分が生きた証をどう残すのでしょうか
人には未来を描く想像という素敵な力があるのに
私にはわからない

草や木は今その時を生きる
その事に一生懸命でその今を必至に積み重ねている
私にはそう思える


永い時間を掛けて
この場所に訪れた

人が思う静かな場所、始まりの場所

月明かりを受けてプライベートで歌う虫の声
風になびかれて身体を擦り合わせる葉っぱ
一歩踏み出せば微か砂利を踏む音…

やっぱり、たくさんのものが聞こえる

鞄からペンと紙を取り出して
あなたへ向けた手紙を綴る

これが答えです


私が生きたという証
あなたと私が此処に生きていた証
あなたと私が此処で愛し合っていた証

バサッ、乱暴者にも思えるお節介な風が吹き
書き終えたばかりの手紙を舞い上げていく
思わず緩む顔


さらわれた私の手紙は
羽根のように風に遊ばれてあなたに届くのでしょう

私は目を閉じて
人が言う静かな場所へ入っていく

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