10/31の日記

21:38
残るものなんて、何一つ無いのに 〜四×カカ〜※閲覧注意
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ハッ… ハッ… ハッ… 

自身の荒い息づかいと

カカシのくぐもった吐息がこだまする部屋


もう何度目になるだろう

記憶に無いくらい
吐き出したお互いの白濁で汚れた身体

「…先…生…ハァッ… もっと…もっと…」

カカシの腕が自分を求めて彷徨う

その腕をキツく掴み

首に回すと
カカシが辛そうに
それでも けなげに縋りついてくる


上忍になったとは言え
まだ幼さの残るカカシを、こんな想いにさせてしまう自身を恨む


「カカシ…大丈夫…?」


せめても、カカシが辛くないようにと
身体を離そうとした時

「イヤッ!離れないでっ…アッ、もっと…もっと…先生を…ハァッ、刻みつけて…」

熱い吐息と共に、絞り出されるカカシの言葉
何度も繰り返されるその言葉に

深い罪悪感が込み上げる


自分から望む事など無い子だった
唯一望んだ最初で最後の望みが、この非生産的な行為

真っ直ぐな潔い瞳で、ミナトに申し出たカカシを、受けとめてやりたかった


たとえ、こんな行為でも…

オトナは、ズルイ
不器用に、でも正直な心をぶつけてくるこの子に
自分の気持ちは、ひた隠しにし
逃げ道を用意している


“望んだのは、おまえだよ”


行為とは裏腹に、醒めていく頭に
一瞬我に返ってしまう


そんなオレを、逃すまいと
カカシは必死に腰を振る


「…解って…ます…あっん… 解ってます…から…」


悲しそうなカカシの笑顔に、ミナトはキツく瞳を閉じた


こんなコトまでさせて
こんなコトまで言わせて


この子が得るモノは、何なのだろう…


悲しみを浮かべたカカシの瞳
それでも必死に笑おうとしている口元


オレは、カカシを見つめ
意を決し更に奥を貫く


「あぁ…っ…先生… 朝が…きちゃう…ハァハァッ…もっと…もっと…んっ…」



明日は、四代目就任式




「…明日からは…皆のものだから… 
…せめて…今だけは…」







end 


某コミュで使おと思い、急いで仕上げたモノですが
手直しし載せました

四カカは、描いてて悲しくなります(´Д`)

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