03/01の日記

22:03
01. 付き合ってるのに触れてもくれない 〜シカマル〜 
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「いつごろした?」

帰り道の突然の問いかけに
私は、凄いフヌケた顔をしていたらしく
ゲラゲラと笑ながら、肩を小突くイノ

「やっだ〜!キスよっキス! 
シカマルの事だから、ソッコーだったでしょ
あいつ、ムッツリスケベだもんねっ」

「あぁ、うん、そうだねぇ」

なんて、曖昧な返事をした

それ以上突っ込まれたらどうしよう… とグルグルと考えていたが

スグに、“サスケくん”の話しになり 何事もなかったようにそのままイノと別れた


言えないよなぁ… キスした事ナイなんて… キスどころか…

手も握った事もナイなんて… 笑われるよなぁ…

大きな溜息と共に吐き出された最後の言葉に

「誰に笑われるんだ?」

と、背後から聴こえた声に飛び上がる

「ククッ… おまえネコみたいだな」

口元に手を当てながら笑う いつもの笑い方が、今日は癪に触って

つい、さっきイノから言われた事 自分自身も凄く気にしていた事が、口から洩れ出してしまった

「イノに、シカマルといつキス済ませたかって、聞かれた」

イノのやろぉー 

シカマルは、手のひらで顔を隠した

「シカマルと私、付き合って半年経つケド 
キスどころか… 手も… 繋いだことナイよね…? 」

語尾が小さくなり俯いてしまう私


しばらくの沈黙

堪え切れず、後ずさった私に

諦めたようなため息と

「 … おまえに触れたら…  歯止め効かなくなんだろっ… 」

との擦れた声

驚いて顔を上げると、耳まで紅いシカマルの顔があった




END

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21:38
お題
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発 展途上の恋のお題

01. 付き合ってるのに触れてもくれない
02. まだ慣れない電話
03. 好き過ぎて簡単には言えない
04. もっと甘えていいから
05. 昨日よりも想える自信
06. 可愛いね、と言いたい
07. 指折り待つ日
08. もう少しだけ苗字で呼ばせて
09. 人気者の君に妬く
10. 永久保存メール

11. やっと笑ってくれた
12. またひとつ惚れ直した
13. 歩調を合わせて歩いたら
14. 離した手を繋ぎ直して
15. 今、思ってる事が同じなら
16. 思い切って私から
17. 雪の日のお迎え (天候自由です:雷雨でも炎天下でも)
18. 今の言葉をもう一度
19. プレゼントを身に付けて
20. この瞬間の精一杯

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