03/08の日記

14:22
03. 好き過ぎて簡単には言えない  〜ハヤテ〜 
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「 …… 」

いつもより低い声で名前を呼ばれながら

細いけれど、筋肉のしっかりついた腕で 抱きしめられる

ひ弱そうに見えていた胸は 厚みがあり

あぁ… この人も男なんだ… と思わせた

スッポリと私を包み込みながら 髪を撫でる手は

私の大好きな手

この人の手が綺麗で、手フェチの私の自慢だった

その長い指で、私の顔にかかる髪をそっと耳にかける

背に回っていた腕が緩み

少し空いた空間に、俯いた私の顔を覗き込むようにかがみ込みながら

視線を合わせようとするハヤテに、恥かしくて横を向いた

ズルイ… こんな時だけ、いつも煩いぐらいにしてる咳をしないのね

「顔…真っ赤ですよ…」

耳元で囁かれ そのまま耳朶にキスをされた

くすぐったくて、身を捩ると

また、ギュッと抱きしめられた

「…好きです 」

小さく掠れた声が聞こえた後 腕が解かれた

途端、床にヘナヘナと座り込みそうになる私の腕を オッと!と

掴まえ支えてくれた

「…どうでしたか?」

頭の中がボーっとして、言葉がでない

ズルイ、ズルイ、ズルイ、そんなキャラじゃ無かったクセに

「悪く無かったでしょ? これで男として見てもらえますか?」

「本気… なの? 」

やっと深呼吸をしてから吐き出した言葉に

「あなたは、私のことを兄のようにしか見ていませんでしたからね
ずっと、抑えていたんです 」

頭から湯気が出そう 顔が… 熱い

「な、何で今になって?」

ハヤテは、薄っすらと微笑みながら

「 最近 シカマルくんの手をずっと褒めるから… 嫉妬です
私の手は、唯一あなたが好きだど言ってくれたところですからね 」

自分の手を、差し出した

「今まで… そんなコト言わなかったじゃん… 」

ハヤテの手を握る

「好き過ぎると、簡単には言えないものです… 」

そのまま腕を引かれ ハヤテの胸に倒れ込んだ

「シカマルくんには、渡せませんので 」

私の顎を、長い指が掬ったかと思うと ゆっくりとキスをされた

悔しいケド… 月光ハヤテの策に捕まった

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10:20
02. まだ慣れない電話  〜カカシ〜 
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「まな…準備はいい?」

無線を伝う声にドキリとする

もう何度かの任務になるのに、未だに あの人に名前を呼ばれる事に慣れない

顔も知らない狐面のあの人を、担当上官として紹介された時

面から覗く銀の髪が目が留まり あぁ…綺麗な髪だなぁ… 

それが第一印象だった

名前を聞かれ、本当の名を言ったら クスクスと笑われて

「火影様から、コードネーム貰わなかった?」と私の目線まで降りてきた面

この人の声… 凄くヤバイ…  思わず後ずさった


それから、あの人は2人の時は何故か必ず本名を呼んだ

呼ばれる度に、心臓が忙しなく音をたてる


「まな…?大丈夫…?」無線から確認の声

マズイ!今は任務中、シッカリしなきゃ 自分を叱咤する

大丈夫です と言いかけた時

「まな、俺の声好きでしょ?」

瞬間、頭から湯気が出るかと思うほど熱くなる

「なっ、何を… 」

「俺に名前呼ばれるのも好きだよね?」

もう声も出なくて、ただ口をパクパクさせていた

「この任務終わったら、一晩中名前囁いてあげるから 
今は任務に集中しなさいよ 」

もうしどろもどろの私に

「まな… 返事は?」

耳に響くこの心地よい声に、翻弄される

小さく返事をすると

「まな…」また名前を呼ばれた

この声で名前を呼ばれるコトに… 慣れそうにもない…







まな様に捧げたものです





里に電話はあるのか?と思い無線にしました(笑)

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