03/10の日記

23:42
05. 昨日よりも想える自信  〜ミナト〜 
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昨日、私の好きな人は 逝ってしまった

その地位も、その意志も、その夢も、すべて捨てて 逝ってしまったのだ

憧れだった

相手は、四代目火影…

手が届くハズが無い そんな存在だった

一介の上忍なんて、掃いて捨てるほどいる

なのに、名前を呼ばれ、頭を撫でられる 

その声が… その温もりが… 今でも残る…

「 …… 」

もう、名前を呼んでくれる事も その大きな手で触れてくれる事も、ナイ

忍には、死がつきもの ましてや火影 里を守っての殉職
立派な最後だ

「どんな事になっても… 生きてて欲しかったなぁ… 」

上忍失格だ…

火影岩が見える高台から、里を眺める



昨日までは居た人 今日から居ない人

それでも… 昨日より思える自信がある


手向けの花を

風に乗って舞い散る小菊の花に、そっと想いをのせたら あなたに届くでしょうか…

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23:27
04. もっと甘えていいから  〜ネジ〜 
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最近の同期メンバーの成長は、目ざましい

落ちこぼれだったナルトが、今は見る影もなく里を背負って起つ人材になっている

そのなかで、逸早く上忍になったネジだが 
気にしてないふうで そんなことは、たまたまだったのだ と本人が言っていた


名門の日向家に生まれ、ネジは 出来て当たり前の世界で育っている

たとえ影でどんなに血の滲む努力をしようと “当たり前”なのだ

それが、辛くないのか?と聞いてみた事がある

ネジは、事も無げに もう慣れた と言った

努力する事を褒められ心身共に酷使することで強くなるナルト

血継限界の為強いのが当たり前と望まれるネジ

どちらがいいのかなんて、私には判らないケド…


ネジとの任務帰り 一緒に組んだ上忍が 

「やっぱ、百眼は凄いね」 「俺も、血継限界の血筋に生まれてればなぁ〜」

などと口々に言う

そいつらを、ギロリと睨んだ私を 「行くぞ!」
ネジが制する


2人肩を並べて帰る

分かれ道 

「おまえが、判っていればそれでいい… おまえが、信じていれば それで充分だ…」

そう言ったネジが、照れくさそうに微笑んでいた


もっと甘えていいのに…


私は、いつでもあなたを信じているのに

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