08/15の日記

22:40
偽り 〜アス×シカ〜※閲覧注意
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「何しにきた… 」



部屋の扉を開けたアスマに一瞥される


すんげぇ冷たい視線



俺は怯まず、その扉を塞ぐ太い腕を潜り抜け中に入ろうとすると


寸前の所で肩を掴まれ、また部屋の外まで引き戻される



昔とは違い、だいぶでっかくなった身体でも
やっぱりアスマとの体格差はまだまだ大きい


余りの勢いに、ヨタヨタと数歩後ずさって尻もちをつきそうになった俺を


咄嗟に支えたその腕が懐かしくて、思わず握り返そうとした時



「何しにきたと聞いているんだ 」


アスマの声が一段低くなる



その自分を支えるデカイ手を、大袈裟に振り払い



「身体だけの関係ならいい て言ったのあんただろ 」


顔も見ずに言い放つ


俺の言葉に少し怯んだ隙をついて


アスマの部屋にスルリと入り込んだ



引越しの段ボールが転がる部屋は、以前よく来ていた時の面影は無く


もう、そのあと数個の箱を持って出れば ほとんど部屋がカラになる状態だった



「紅先生んトコに引っ越すの? 」


「まぁな 」



俺は、そのガランとした部屋を歩き回る


台所には、揃いのマグカップが寂しそうに並んでいた


ゆっくりと歩み寄り 


アスマに背を向けたまま、そのコーヒーカップの淵をなぞる



お揃いと言っても、ペアーみたいな洒落たモンじゃ無く


一緒の任務帰り 雑貨屋とも茶屋ともつかない店で
小休止した際


目に止まった 熊の絵が書いてあるマグカップを


「これいいじゃん」とアスマに見せると


アスマは、「じゃ おまえはコレな」


と 鹿の絵が書いてあるマグカップを差し出してきた


俺達は、吹きだしながら 互いに互いのマグカップを買ったんだ


特別なプレゼントでも無く そんなに思い入れがある訳でも無かったが


俺達は、そのマグカップをとても気に入っていた 




「これ… いるの? …いらないの? 」



背後から 煙草に火をつけるジッポの音が聞こえる



ゆっくりと紫煙を吐き出し




「いらない 」 ハッキリ答えたアスマは



そのまま、手近にある椅子に腰かけると



「どうした、 ヤリに来たんだろ 早く脱げよ 」



吸殻が山となった灰皿に煙草を押し込む




俺は、ゆっくりと振り返ると 



髪紐を解いた



「自分から誘いに来たんだ、俺をその気にさせろよ…」


ニヤリと笑ったアスマ



俺は、自分のベストに手をかけ 脱ぎ捨てる


アンダー  ズボン  最後の一枚に手をやった時


腕を引かれ、アスマの足の間に座り込んだ    


「その気にならねぇなぁ… そうだ、おまえこういうのキライだったよな… 嫌がる顔ってのは、そそられるかもな… 」


いきなり傍にあった荷造りの紐で手首を縛られる


「ちょっ!ヤメろっ! 」


ジタバタと抵抗するが 


「じゃ、帰れ… 」


とのアスマの言葉に


抵抗を止めた 


「帰らねぇ… 」


今まで、心の内を探られたく無くて 
目を合わす事ができなかった その瞳を 
正面から見据え キッと睨む


チッ、 アスマは、舌打ちすると


「どうなっても知らねぇぞ… 」


俺の手首を、そのまま縛りあげた



「じゃ、舐めてもらおうか 」


ズボンのチャックを降ろそうとしたアスマの手に噛みつき


ファスナーを奪い取り 口に咥える


そのままゆっくりと降ろし


アスマのモノを、下着の上から口に含む



「バッ、、バカ! なんてことすんだっ 」


それは、手を噛んだ事なのか 今してる行為なのか
分らなかったが


俺は構わず、そのまま上下に頭を動かす


だんだん堅さを増すアスマのものが嬉しくて


舌を使ったり、口内の奥まで飲み込んだり


夢中になって舐めまわすが


縛られた手首のせいで うまくアスマのを支える事が出来ない


顔中 先走りや唾液でベタベタになった頬をデッカイ手が包み込む



「シカマル… 無理するな… 」



なんだよそれっ


俺はそんな言葉が聞きたかった訳じゃナイのに



身体だけでも、 繋がりが欲しかった


例えそれが、偽りでも  心がここに無くても


それでも 良かったんだ…



いつまでもアスマを諦められない自分の気持ち



いっそ酷く ボロ雑巾のように残酷に 抱かれたら


アスマの事を諦められるかと…


そう決心して此処に来たのに



アスマは口先ばかりで、 俺に触れるその手は
前と変わらなくて   


参る…



なんでそんな目で見んだよ



あんたは、あの日


俺の事なんて 何とも思って無いって


言ってたじゃねぇか


手近で性欲を解消できて都合がよかったって


おまえが懐いてくるから、 からかったダケだって


そう、  言ったじゃねぇか…



俺は、アスマのモノを 慣らしもしないソコに押し当てる


「バッ!ヤメロ!!」


腰を引くアスマより逸早く 印を結ぶ


「なんのつもりだ!術解けっ」


「俺の術を容易くくらうあんたが悪い… 言ったろ、身体だけだ… 態々ヤリに来たんだ… 好きにヤラせろよ… 」


あがる息で悪態を吐く


術で縛られたアスマは苦々しい顔で俺を睨んだが 


見ないふりをし、ゆっくりと最後までのみ込む


無理に受け入れた場所が悲鳴をあげ


鮮血が混じる


身体を貫く痛みに 呼吸がしずらい


肩で息を繰り返し 青白い顔で「入ったぜ…」


そう言ってアスマを見た時 


その身体の痛みより  もっと酷く 心が痛んだ


「シカマル… もう、 俺を見るな… 」


解かれた術に 自由に動き出したアスマの手が俺の目を覆う


流石、腐っても上忍だ 俺の術なんて通用しねぇか


此処までか 諦めかけた途端



俺の身体をゆっくりと横たえ、近くに投げ捨ててあった忍具のポーチから
液体の入ったビンを取りだす


自分の口に含み俺に貪るようなキスをしてきた


アスマの口内を伝い、俺の喉を流れる液体に咽る


「何飲ましたんだよ 」


俺の手首の紐を解きながら


「誘淫剤だ、一時的だが 少しは痛みが和らぐ 」


アスマは、俺を抱き寄せると


「シカマル… 俺は、ズルイ… 
これ以上、俺をダメな大人にしないでくれ 」


俺は、アスマの腕の中から顔を上げると


「あんたは、充分 ダメな大人だ… 」


アスマの髭を引き寄せ むちゃくちゃにキスをした


されるがままだったアスマからも 喰いつくようなキスを返さたのを合図に


この行為に没頭する


血液と誘淫剤のおかげで 滑りの良くなったソコからグシュグシュと


卑猥な音がする


薬の所為なのか 溢れ出る想いの所為なのか
気持ちに拍車をかけ


ドンドン深みにハマっていく行為


勝手知ったる 俺の良い所は すべてアスマに隅々まで貪れ


絶え絶えの意識の中



「ごめん… 」


どちらから共無く


そう呟いた

   

お互い 痛む場所は同じで 足りないモノも 必要なモノも一緒なのに 


どうにもできない事実を思い知る



アスマは嘘がヘタで 器用な方でも無い


だから… ホントに これが最後…    


大人なんだから もっと上手に騙せよ


これじゃ… 恨むことも できやしねぇ



ホント、 ダメな大人だ…







end

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