08/16の日記

02:11
過去 〜ナルト×カカシ〜※閲覧注意  
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いきなり冷たい床に押し付けられた



忍び所以の習性で 受け身は取れたモノの


押さえつけられた肩がギシギシと音をたてている


「 … 何、どうしたの… 」


状況が分らず めずらしく酷く動揺していた


「ナルト…? 」


俺の上に馬乗りになる 嘗ての教え子の名を呼んでみる


俯き前髪でかくれた顔は、ゆらりと揺れると


冷めた視線で俺を見下した


一瞬、九尾が主格を乗っ取ったのかと思う程の冷えた目


「…ナルト…? 」


何度呼びかけても一向に動かない 身体と表情に


「 怒るよ 」


そう断ってから、身体を起こそうと力を入れたが
ナルトは、ビクともせず


返って脇腹を締め付ける膝や 肩を押さえつける手に力が籠るだけだった


一線を退いたとはいえ 里の忍びの片手には入る強さを持つ写輪眼のカカシだ


そう易々と、元教え子にマウントを取られる訳にはいかない


今、こうして床に背が着いているのは
任務明けで 隙をつかれただけだ


渾身の力を込めるが やっと少し起きた上半身を
スゴイ力で また床に押し付けられる


「なんなの?おまえ 」


思いっきり睨みつけた青い瞳は、やっぱり虚ろで

敵忍から薬でも盛られたか… と本格的に心配しだした頃

重い沈黙を破り ナルトが吐き捨てた




「カカシ先生…  四代目とは 何回ヤッたの… 」




瞬時に、カッと顔が熱くなるのを感じた


いつものポーカーフェイスを通せない


こんな動揺をしてはいけないと言うのに…


ナルトは、無言で腰のポーチからクナイを取り出すと 
カカシのベストを引き千切る


「バッ…やめろっ!!」


逃れようと、身動ぎするが
成長しきったナルトとの体格差は明白で 少しも動く気配がない



「…四代目は、どうやってシタの? …どっから攻めた? 」



露わになった胸元から 脇腹をつーっとなぞる


「お、まえ… 趣味 悪いぞっ… 」


ナルトの手は、ドンドン熱を増すのに
その目は 冷えた藍をたたえるだけで



「いいから、言えって… ここ…? 」



無機質な表情で 何も写し出さないその瞳のまま

胸の突起をグニグニと押しつぶす


「ハァっ… アッ 」


咄嗟に出てしまった声に 

悲しそうに笑ったナルト



「四代目は、カカシ先生が こっちが弱いって…
知ってた…? 」



べロりと左の突起を舐められる


「あッ… ヤメっ…ろ… 」


ワザと『 四代目 』というワードを使ってくる


思考が乱される


そのまま、吸い上げたり 甘噛みしたり
ずっと左ばかりを攻めるものだから


「ヤメっ、… しつ こ…い… 」


身を捩ると、服の上から
太股を撫でられる


「んッっ… 」


カカシの身体の力が抜けるのを見て取ると

一気にズボンと下着を取り払われた


羞恥に、顔が赤くなる


「よ、よせっ…っ 」


カカシの立ち上がったものを見て


また自嘲ぎみに笑う



「四代目の事… 思い出した…? 」



ギクリと震える肩に、クスクスと笑いながら



「カカシ先生… 忍びが、そんなに簡単に表情を読まれちゃ、ダメだって… 」


露になった下肢を撫で回す手が 熱くて


ナルトが触れた所から、火傷しそうな程 ジンジンと熱を持つ


どんどん立ち上がる自身のモノや


荒くなる呼吸を 抑えきれない


なぜ、ナルトが
かつての師の事を言い出すのか


どうしてこんなに 悲しみや絶望を湛えた目をしているのか


ナルトは、 俺の過去の


何を知ったのか


どこまで知ってしまったのか…


――――――――――――――

俺が上忍に昇格したのは、13の頃で

今のナルト達よりも 更に幼かったが

人を殺す事も 戦争の意味も 分っていた

そういう環境の中で育ったし そう教育されて育った
 

時代が悪かったと言えばそれまでだが

回りも皆 俺と同じ年端もいかない子供達が

容赦なく戦場に刈りだされ死んでいく

それを、特別な事だと感じた事は 無かった

任務を遂行する 里の為に生きる

それは、呼吸をするのと 同じ事だった


俺は、普通の感覚に疎い

暗部から ナルト達の上忍師になって

正直、コイツらから学ぶ事は多々あった

他人の心の傷  揺ぎ無く信じる事  殺す事の意味  忍びの存在意義

昔は考えもしなかったそんな事を、コイツらと戦いを重ねる上で 考えさせられた


特にコイツ… ナルトには  諦めない強さ  素直に悩む事  想いを貫く強さ

そんな、任務を遂行する上では おおよそ必要とされない部分を

感じる事 触れる事 それらを普通に考える事

子供の俺達には、目隠しされていた部分…

それを、今頃 目の前に突き付けられ

毎日 戸惑うばかりだった

俺は、時代の変化と世代交代の時を強く思い知る日々で

それが、嬉しいのか 悲しいのか 寂しいのか

幼少時に剥ぎ取られた感情では、よく分らなかった


そんな戦時下で育った俺には ナルトは理解できない存在だった

四代目の仔 その感慨はあったが それ以上でもそれ以下でも無かったのに


なのに、真っ直ぐに自分の気持ちをぶつけてきたアイツを

のらりくらり交わし続け

いい加減諦めただろうと思っていた頃 

隙をつかれ 押し倒され

ベットを共にしてしまった


後悔と罪悪感に それからずっとコイツを避け

ちょうど舞い込んだ長期任務を2つ返事で引き受け

ようやく帰ってきたのが今日だ

―――――――――――――


もう、俺の身体は自身の吐き出したものでベタベタで


後ろを弄るナルトの指に また立ち上がりはじめる自身に 閉口する


「すげ〜 先生… 何回イクの? 四代目とは、そんなにヤッてた? 」


「もう…いい加減 に… ああっっ、」


俺が言葉を発する度に、弄る手を強めるナルト


それは、何かを恐れているようで 容赦がなくて


“畜生…畜生…”小声で何度も呟きながら


ワザと俺の吐き出した白濁を 指に纏わせ


塗り込めるように グシュグシュと音をたてる


「先生のここ… もうトロトロで もの欲しそうに、ヒクヒクしてるぜ… 」


「…やっっ …はぁっ、、」


指が、前立腺を掠める


思わず出た艶のある声に ナルトがニヤリと笑ったのが見えた


「ここ? 」


執拗にソコばかりを擦り続けるものだから


必然、身体が浅ましく反応する


ビクビクと震え、また白濁を飛ばしたカカシに


「凄い慣らされてたんだな… 俺の最初の抱き方なんかじゃ 物足りなかったでしょ… 」


もう力の入らないカカシの身体を抱き起こすと 座るナルトの腰に抱え込む


クタッとそのまま ナルトの胸にもたれかかったカカシの
その汗ばんで貼りついた髪を透くと


「…四代目が、亡くなってから どうしてたの?
誰か他の人とシテた? それとも、1人で?  だったら俺でも良かったじゃん… 相手してあげたのに 」


クック喉元だけで笑う 嫌な笑い方


カカシは力を振り絞って、身体を起こすとナルトの顎を掴んだ


「ガキが…生意気言ってんじゃ…ナイよ… おまえはそうやって…俺の過去に、全部…嫉妬するのか…
前に言ったハズだ…俺がガキの頃は、任務は絶対だった… 例えそれが、夜伽と言う任務でもな… 」


ナルトの顔色が変わる


「…煩いよ 」


カカシの手を払いのけ、胸の突起に噛みつく


「んぁっ… 」


弓なりに反るカカシの身体を抱え込み


執拗に胸を攻めると またカカシのモノがゆるゆると立ち上がりはじめる


それを見計らったように ナルトがカカシの腰を掴み自身を押し当てていく


「ヤッ… やめろっ… 」


ゆっくりと押し広げながら挿入してくるモノに、呼吸がうまくできない


「先生… 力抜けって…  それじゃ、辛いだろ… 」


ナルトの首に両の腕を回し しがみつくしかないカカシ


「…おまえ…勝手に…突っ込んどいて…好き勝手…言うな… 」


ナルトは、苦笑いすると


「先生… 口と態度が、反比例してるから… その耳元でしゃべるの止めてくんない… 
 ヤバイから…」


言われて、カカシはワザと耳に息を吹きかけた


「ちょっ… もうどうなっても知んねぇかんな… 」


一気に最奥まで挿入され


仰け反ったカカシの喉元が露わになる


「俺… 今なら…写輪眼のカカシを 殺せるな…」


ゆっくりと動き出したナルトの腰に非難の声を上げながらも


「…いいよ …おまえの手になら かかってやるよ…



キョトンとした顔をした後、急激に真っ赤になったナルトに


「… で、まだ 四代目とのコト…聞きたい訳?… 」


目を白黒させるナルト


「…カカシ先生って…俺の事…好きなの…? 」


ゴツンとゲンコツで殴られる


「好きなのは、おまえでしょ… どっからくるのよ その自信… 取りあえず、こんなコトになっちゃって…
不本意だケド… つき合ってやるって…言ってんの…しいて言うなら…お友達から…てヤツ…」


こんな、突っ込まれた体制のまま 息も絶え絶えにこんな話をしてる俺もどうかと思う…


ホント… 参ったね…


元凶の本人を恨めしく睨むと


「それって、セフレってこと…? 」


言った途端 またゴインと殴られた


「俺は、そんなに…困ってない…」


「て、事は…? 」


徐々にニヤケ出すナルトの顔に比例して


「おっ…おまえ…大きさが…んっつ、…増してるから… 」


「よっしゃーっっ!!カカシ先生!俺頑張るから!テクはあんま自信ナイケド 若さで勝負だから!四代目にも負けないくらい、いっぱいいっぱいしようなっ!!」


昔のような、いたずらっぽい笑顔に  …目眩がした


さっきまでの思い詰めたコイツは、 何処いったんだ…


本当に変わり身が早い… 深い溜息を吐いた



想えば、最初に抱かれた時 お互いに酔っていて


四代目に似てきたナルトに 昔の自分の想いが 甦り
その少しの隙をつかれ 強引に組み敷かれた


その後 酒の所為にして逃げた俺とは別に
ナルトを意識する自分もいて


元教え子に抱かれるという醜態も後悔や罪悪感などはあったが 
生理的に嫌ではなかった事


何にしろ一番驚いたのは、四代目を想う感情とは
まったく別の気持ちが沸き上がってきて


寧ろ、ナルトとしてコイツを求めてしまう気持ちに 愕然とした


立場やいろいろなしがらみを考えるとまっとうじゃない こんな関係


ナルトの将来を考えて 無かった事にするのが1番と考えたのに


そんんな事をいとも容易く飛び越えてくるコイツに


まったく… あの人の子らしいよ…


どこまで人を驚かせるんだろうね…


そっと溜息を吐いた


「先生…何考えてる? 」


カカシを揺さぶるナルトの瞳が
不安に揺れていた


「いいよ…俺の事…代わりにしても…」


コイツは…


「おまえ…俺の話し聞いてたの?…こんな短時間で…不安に…なるんじゃないよ… それとも…俺から逃げる…?」


「逃げねぇよっ…逃げたのは、カカシ先生じゃないか…」


俯くナルトの頬を、両手で包み込む


「覚悟しなよ…」


その唇に、噛み付いた


絡まり溶け合う舌


交ざり逢うお互いの体液に、互いの熱を感じる


手放せないその温もりを、2人はいつまでも貪っていた




end

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