08/22の日記

22:56
決心 4
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「おまえの暗部入りを、やめさせたかった 」


「私に暗部は務まらないと?」


「違う、俺の… 嫉妬だ 」


頬を掻くシカクが、分が悪そうに口を歪ませた


「…嫉妬?」


シカクは、ヨシノから顔を背けると


「四代目の傍に居させたく無かった… 
例え火影でも、他の男の為に命をかけてほしく無かった… 」


その視線は、窓の外の雲を見ていて


私を見る事は無かったが、肩に乗せらた手が 震えているように感じた



暗部… 


火影直轄な分 キツイ任務が多い


その苛酷さ辛辣さに、耐えられなく 心を病む者も 


忍び自体を辞めてしまう者も多いと聞く



それでも、傍にいたかった


必要とされたかった


だから、志願した


私の力を高く評価してくれていた四代目の その青い瞳に映っていたかった


暗部になれば、その特別な地位が手に入る

そう思っていたのに…



シカクに阻止された暗部入り


自分の代わりに、どんな任務をこなしているのか


それは、深夜病室に現れる時だったりに 
その血臭で感じ取れるコトだった



普段のシカクは、虫も殺さない


一回 蚊に刺されていた所を見て 仕留めようと手を振り上げたら


「ヤローのマズイ血吸って殺されちゃかなわねぇだろ、逃がしてやれよ」


と止められた


優しいじゃん とかチャカしたら


めんどくせんだよ と欠伸したりして



そんなシカクが暗部なんて… 


私の替わりに… 

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