10/22の日記

21:00
果てしない 〜ナルトのサスケへの思いのタケ〜
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どうして、俺の手は 触れないのだろう


どうして、俺の言葉は 届かないのだろう


どうして、俺は…

おまえを諦められないのだろう


どうして…



あいつと俺が、初めて会ったのは
アカデミーで


初対面から、イケスカねぇふいんきのヤローだと思ってた


何もかも俺とは正反対で、全く接点がない

決して交わる事の無い奴だと思っていたのに


時たま見かける

河原で佇む背中に

同じ匂いを 纏う空気を その冷たさを 感じた


そんな、イケスカねぇケド 気に掛かるその後ろ姿から
どうしても視線が外せなくなった頃


同じ班になった


負けたく無かった


あいつより 強く、強く、その思いが俺を支えていた


あいつのイケすかねぇ面の、お高い鼻っ柱をへし折りてぇ!


そんな事ばっか考えてて、ドンドン先を歩くあいつの背中を、睨みつけながら力をつけた


多分 あいつの存在無しには、今の力は得られなかっただろう


ライバル  仲間  親友  


どれもあっているようで 微妙に当てはまらない…



毎日そうやって 任務や、修行、行動を共にする事で


俺には、かけがえの無い存在に変わっていき


数少ない大切な繋がりになっていった


その繋がりが深まれば深まる程


アイツの背負うもの、その重さを 強さを 感じていった 


止めたい! アイツの囚われているモノから、その呪縛から 救いたい


手を差し伸べて、光の方向へ引き上げ


思いっきり「もういいんだ…」と言ってやりたい


そんな、強い想いが 俺の中をドンドン占領していった 

お互い、孤独の身の上で
なんとなく共感できる部分もあると思ってた


今考えるとすんげぇ思い上がりだ



あの頃の俺達の距離は、近過ぎて


おまえの事、全部分かった気でいた


その思い上がりのまま
おまえを必死で止めようと、手を掴もうと してた


「連れ戻す」


そればかり叫んで


俺の想いばっか押しつけて


何も分かっちゃいなかった…



エロ仙人が亡くなってから


初めて気づいたんだ


人を殺したい程憎む感情を


繋がりを亡くす事の傷みを


そう、その立場になって
初めて 実感として分かった


おまえが言ってた


“最初から1人だったおまえに、何が分かる!
繋がりがあるから苦しいんだ!”


ホント、その通りだった…


遅いよな



でもな、サスケ…


おまえのその感情を、傷みを 実感した今


もう一度言う


『 おまえを、連れ戻す 』


多分、俺は何度でも言う


――おまえとの繋がりが、俺には必要だ


サスケ、行くな!


俺の手を掴め!


諦めたく…


諦めたくねぇんだよ…


おまえを…


繋がりを…


果てしないこの想いを、伝える術を


どうか、神様… 俺にくれ

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