11/05の日記

00:54
思いの量 〜シカマル〜
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私の前を歩くシカマル


ポケットに両手を突っ込んで、振りかえらずに歩くその背を


少し淋しく思う…


シカマルとつき合い出して数カ月


私は、こんな思いばっかりな気がする


シカマルは、私に優しい


でも、それは他の女子にもイコールで


さっき見かけた あの子の寒そうな肩に、自分のマフラーを巻いてあげている姿


多分、シカマルには悪気はナイし その気もナイ


でも、赤くなってそのマフラーをグルグル巻かれているあの子は


すっかりシカマルに夢中だね



そっと吐き出された溜息が、白く夕闇に溶けていく


もう冬だなぁ…  なんて


その寒さと一緒に、冷えていく心を叱咤する


あれは、シカマルの中では 普通な事


特別な事をしている訳でも 私をおざなりにしている訳でもナイ


でも… 寂しいと思う…


立ち止まってしまった、 私の足


そのまま、前に進めなくなってしまった


まるで、今の私のようで…


ドンドン遠ざかる背中が


私達の関係のような気がした


その背に
問いかけたい事がたくさんある


―私の事好き?


こんなめんどくさい女、嫌い?


あ、マズイ… 泣きそう…


そう思った時


シカマルが振りかえり、慌てて駆け寄ってきた


「ヤッべぇ、ごめんな… 」


差し出された手は、惜しみなく私に向けられているのに


シカマルの手が取れず


踵を返した


「ごめん… 用事があった 先帰ってて 」


駆け出す私にシカマルは 慌てるが、何がなんだか分らない様子で


「…あぁ 」


とだけ、曖昧な返事をした


ズキリと胸が痛む



それから、何処をどう歩いたか  全然気記憶になくて


家の前の公園に差し掛かった時には


陽は、とっぷり暮れていた


後、数百メートルで家なのに なぜか、そのまま帰りたくなくて

 
その公園に立ち寄った


ベンチに座ると 


「遅かったな… 」


後ろからシカマルの声がする


振りかえらず


「…待ってたの? 」


聞いたら


「…なんか気になってなっ 」


私は、俯きながら


「…私の事なんて、気にしなければいいのに 」


そう悪態をついたら


頭を掻きながら


「なぁ… どうしたんだよ… 」


背後から回される腕をやんわりと避け


「…シカマル…私の事、 好き… ?」


背後のシカマルが困っているのが 手に取るように分る


「…ごめん、なんでもナイっ…」


そう断ち切って、ベンチから腰を上げた時


「待てよ… 」


手首を掴まれ、ぐいっと引かれる


「なんだか… よく分んねぇケドよ… 」


私の手を掴んだまま 隣に座って


「おまえの事… たとえば、夜 今どうしてっかな?とか 
今、メール送ったら寝てんの起きちまうかな?とか
ちょっと声聞きてぇな… と、とかっ? 
そんな風に思うぐらいに… 思ってる… 」


頭をガシガシ掻きながら


「…なんか、伝わってねぇみたいだから…
ぶっちゃけるケド…
勤務先が一緒なのは…
偶然じゃ… ねぇ… 遣えるコネは、全て使い捲った
…なんか俺… かっこわりぃ… 」


最後の方は、ゴニョゴニョと口籠りながら話すシカマルが新鮮で瞬きもせず見ていたら


「…ジロジロ見んなっ 」


とそっぽを向かれた


敵わない、天然フェミニストには…


それにドキドキしてしまう私も、相当やられてる





end




なんか… 意味フだ(-_-;)

年齢らしい、ドギマギを書きたかったんだケド…orz

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