12/24の日記

00:42
想定外 〜ヤマト〜
---------------




「それは、どういうコト?」


僕は、シマッた! と少し躊躇したが
表情を崩さず、「何が…? 」と返した


「ヤマトは、私を疑うのね?」


はぁ… 怒っちゃった


何度となくこの地雷は、踏んでいて


彼女の怒りに火をつける事は、知っていた…


「それとも、試してるの?」


冷静に言い放つ、彼女の視線が怖い…


「なんで… そんなに自分に自信がナイかなぁ…」


ガックリとうな垂れる彼女の肩を擦ろうとしたら
その手をガッシリと握り締められ


「確かに、あのカカシの傍で 長年部下なんてやってれば そうなるか… 
悪いのは、あなたじゃナイっ カカシよっ!!」


そうっ!なんて、先輩の名前を連呼しながら 
鼻息の荒いこの人は… 僕の彼女…?


そう、ただいま “マイナス思考過ぎる!!” と怒られ中


僕としては、心外だ


マイナス思考なんじゃナイ… 堅実で慎重で思慮深いと言って欲しい


なのに、僕とは正反対の 考えるより先に身体が動くタイプ(そこも可愛いのだが)でちょっと天然入ってるこの彼女は


僕の、ちょっと口を滑らせた言葉をに ピクリと反応し
顔を真っ赤にして怒ってくる


彼女に言わせると 僕ほど理想的な恋人はいないと


僕のどこが好きか、どんなに愛しちゃってるかを 
力説してくれる


「ヤマトは、凄く優しい もうアホがつくほどに… 」


アホ…?


「凄く誠実で、モテるのに 
他の女性には、見向きもしないで 私バカな所とか…」


バカ…?


「嫉妬深い、私より 更に何倍も嫉妬深くて… 
時々、うざいケド…」


うざい…? 

あれ?… けなされてる…?


「でも…凄く愛されてる事が、実感できて 嬉しいんだ  
自分だけがヤマトの特別だと思うと… 幸せになる」


そうそう… 途中おかしかったケド 
そうこなくちゃね


「兎に角、ヤマトは どの里の男性よりも
私の中では、bPなんだよっ!」


僕は、この時が 一番好きだ


そう、確信犯なズルイ僕に 毎回気づかないで
僕の欲しい言葉を、たくさん聞かせてくれる彼女が


僕は、大好きだ


でも、今日は カカシ先輩と仲良く笑顔なんか交わしてたのを目撃したから


スグには、折れて(許して)あげないよ…


ずっと俯く僕の髪を撫でて


「この、ねこっ毛な髪も… 」


僕の頭を、自分の胸にギュッと抱きしめて


「この、形のよい頭も… 」


彼女の胸の中から視線を上げ 目を合せると


「その、どんぐり目も… 高い鼻も… ちょっと厚い唇も… 全部 全部 大好き… 」


魔法のような彼女の言葉と 甘いキスに


やられた… 想定以上だ… 


紅くなる顔を隠すように、彼女をグイッと引き寄せた





end




  



☆コメント☆
[よみ!] 05-05 15:51 削除

また、参上(≧ε≦)

やっぱり!ヤマト大好きです!!
雪さん、あんがとー♪〜θ(^0^ )

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ