01/12の日記

22:05
触れる 〜シカク〜 
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「ホラっ、動くんじゃねぇ 」


背後から伸びてくる手が、膝立ちな私の 背骨をなぞる


「ひゃっっ、」


素肌に触れた冷たい指先、思わず出た声に


「もっと色っぽい声 上げやがれ 」


クックッと喉元だけで笑われた



この笑い方、オヤジ臭くて凄く好き


でもそれっきり、触れてはこず


意地悪いシカクの声だけが耳に響く


「いいながめだな… 今日の酒はひと際旨い 」


そのお酒を嚥下するゴクリと言う音にも


シカクの綺麗な喉仏が動く様を思い出し 


身体が疼いた



「そんなに膝擦り合わせてちゃ、身がもたねぇぞ
まだまだ 夜はなげぇんだからな 」


また、クックッと笑われる


「シカク、 お願い… この布だけでも… 外して…」


私の両目を覆う 黒い布


その布は、手首にも巻かれていて


私の手を戒めていた


「お願い… 」


再度の懇願にも、返事は無く


代わりに シカクの節ばった指が、私の頬を撫でる


その指にすり寄るように頬を寄せれば


「猫みてぇだな… 」とまた笑われた


「スルなら… シカクの顔を見て…したい… 」



したい、 キスしたい、 顔の傷に触れ


髭に指を絡めながら


その上の、 少し薄い唇に食らいつきたい



触れたい、 所々に大小様々な傷のある


戦う男の背中に口づけながら


表面のその堅い腹筋を撫で


均整の取れた筋肉質なその胸に頬を擦り寄せたい



触れて欲しい、 シカクが触れるなら


どこもかしこも気持ちいいが


脇腹や内股をなぞるシカクの


ゴツゴツした長い指が好き


 
そして、 あなたで満たされ


あなたのものだと


いつまでも消えない証をつけて欲しい


全部を、 隅々まで 貪られたい 


私の外も中も… 一杯に満たして欲しい 



「何考えてる…? シーツに滴ってんぞ 」


耳元で、意地悪くそう告げるシカクの声は


一層私を深みに誘う


自分でも分ってる


私の中からとめどなく溢れるものが


内太ももを伝っていく感触が


それは、とめどなく流れ


換えたばかりの新しいシーツに 


シミをつけているだろうことを…


それを想像しただけで、益々身体が火照る



触れて欲しくて、気配を辿るが


頬から離れたシカクの手は、今度はどこに触れてくるか分らない


時々、確信犯のように 


胸の先端を掠めたりする指先


「はぁんっ… 」


もう、痛いぐらいに立ち上がった突起が


刺激が欲しくて ジンジンと疼いている


視覚を奪われている分


過敏に反応する私の身体


「シカク… お願い… もう… 」


吐息混じりの私の


何度目かの懇願に


限界が近いと悟ったのか


「しょうがねぇなぁ…」


シカクの気配が、ゆっくりと近づき


後ろから乳房を掴まれた


「やっ、、んっ…」


そのまま、器用に両の先端を弄びながら


手のひら全体で、膨らみを揉みしだく


私の口をついて、乱れた声が
とめどなく漏れだす


耳元で、「ホラッ、足開け 」そう言うと


シカクは、自分の膝を入れ込み


左右に開かせた


閉ざされていた密部が


外気に曝されヒクヒクと疼く


それと同時に、今まで閉じられていた為に滴り落ちる程度で済んでいたその密部から


ボタボタと愛液が漏れ落ちる


「すげぇなぁ… 」


嬉しそうなシカクの声に


私は、触れやすいように 自ら 更に足を拡げ


次に訪れるだろう快感を、待ち侘びる


そんな私の様子に シカクは笑って


「いい子だ…」


溶けるような甘い声で囁いてから


耳元に口づけし


私の中に指を差し入れた


「あぁっ… 」


その、私の中に侵入する シカクの指だけで


私は、達してしまった






end

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