04/07の日記

12:43
消せない傷  ※閲覧注意
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注:性的な表現が含まれます 暴力的な描写もあります
  苦手な方は、飛ばして下さい









「…グッ ハッ… んんっ…」


俺の身体を這いまわる手


嫌悪感に鳥肌が立つ


口に突っ込まれた他人のモノが、俺の意思とは関係無く 出し入れされ


グシュグシュと醜悪な音をたてる


喜々として、喉の奥まで差し込まれ


「ぐはっ…」


吐き気が込み上げた



…どうして、こんな事になっているのか




―― あの日も、特になんの変わりもない 日だった


如いて言うなら
カカシさんは、長い任務で里を離れていて


2人共忙しい立場で 中々 逢えず


互いが、里に戻った時は
どんなに深夜になっても、必ず顔を見せる


それが、暗黙のルールとなっていた


今日で1週間…


まだ、カカシさんの顔は 見ていない


俺は、それを淋しいと感じる暇も無く
五代目に扱き使われていて


その日も、日付が変わりそうな頃まで
南方での、ちょっと手詰まりになっている戦術を考えていた


回りには、すでに人影は無く


最後に資料を持ってきた
シズネさんの入れてくれたお茶が、手つかずで冷めきっていた


ハァ〜でっかい溜息と共に、固まった肩や首をコキコキ鳴らすと


「めんどくせぇ…」


いつもの口癖が、口を吐いた


本当は、分かってるんだ


考える間も無い訳じゃない


考えないように、めいっぱい仕事を詰め込んでいるだけだ


じゃないと、俺は…
アホみたいに、カカシさんの事ばかり考えている


アスマとの時だって
こんな気持ちになった事は無い


もう少し余裕もあったし、互いの領分を守り線引きできていたと思う


なのに… あの頃よりも、幾つも歳が増した今


こんな、 女みたいな執着心


「本当… バカみてぇだ…」


自傷気味に呟いた言葉が


闇夜に溶けていく



俺がその気配に気づいたのと


薬品の匂いを嗅いだのは、ほぼ同時で


倒れこむ視界の中に、幾人もの男の顔が虚ろに見えた ――



俺の頭を押さえつけ自分勝手に、ガンガンと腰を振ってくる


廻らぬ頭で、口の中を行き来するコイツのモノを
噛み切ってやろうかと考えた時


「変な殺気出してんじゃねぇよっ!」


横っ面を、思いっきりぶん殴られた


吹き飛んで、力なく横たわる俺の腕を 引っ張り起こす男


後ろ手に縛られたロープが、ギシギシと軋んで手首を締め上げる


このロープには、なんか仕掛けがしてあるらしく
チャクラが練れない


何度か、ままならない身体で 縄抜けをしようと試みたが 駄目だった


「もっと、優しく扱ってやれ」


腕を引いた男は、俺の顎を上げ 顔の傷を確認するように 切れた唇に触れる


「顔に傷ついたら、コイツの親父とかに知れるだろ」


身内の話をされ、思わず怒りが込み上げた


「ワザワザ、顔を知られない用に目隠しまでして 
チャクラが練れないような縄
随分、用意周到じゃねぇか…
とんだ弱腰野郎どもだな」


俺の言葉に、腹に蹴りを入れられ


「ぐっ、ううっ…」


蹴られた勢いで嘔吐した俺を嘲笑う


「やるんなら、こう見えないとこにしとけ」


腹を抱えて蹲る俺を、ズルズルと引きずり


また、連中の中へ引き戻す



目覚めた時から、この状態で 何か薬を盛られたらしく 一向に頭と身体が動かず


自分が、今どうなっているのか ここはどこなのか 相手は何人なのか 目的は何なのか 全く分らない


ただ、言葉の端端から 敵では無く

里の人間で

忍びだ


それだけは、分った



衣服の隙間から、入り込む手 無遠慮にポイントを狙って ガツガツと触れてくる


身を捻り、逃れようとするが 抑え付けられ


「暴れんなよ、初めてって訳じゃあるまいし
散々、担当上忍とヤリまくって
とっくにいろんなとこ開発済みだろうが
まったく…教え子に手を出すなんて、おまえの上忍師も
とんだゲス野郎だな」


「アスマの事を、悪く言うなっ!」


怒りの余り声が震えた 


腹の底から湧く怒りを、意識して呼吸をすることで
なんとか抑える


こういう時は、慎重に相手の出方を見て… なんてセオリーが 今の俺には全く通用しない


怒りに任せ、辛うじて動く足で その声のする方に蹴りを放つ


ドスッ鈍い音がして


男が倒れ込む音が聞こえたが


すぐさま、他の連中にはがいじめにされ


冷たい床に顔を擦りつけられる


「随分、舐めた真似してくれるなぁ
優しくしてやろうと思ったが、痛い目みないと
分らねぇみたいだな」


その男の言葉が、終わらないうちに


容赦なく剥がされていく衣服


ビリビリと布の裂ける音と、男達の荒い息遣いが密室に響く


「や、めろっ…」


抑えつけられている肩や足に力を入れるが、数人がかりの力では 敵う分けもなく


嫌な汗が流れる


一人の男の気配が近づき


唇に、生温かい感触と舌が入り込む


口内をグシャグシャと掻き回され


溢れる唾液で咽た


「げほっげほっ、ぐっ…」


離れた唇は、スグに引き戻され


又深く貪られる


気持ち悪い…


酷い嫌悪感に、俺の口の中をヌメヌメと動き回る舌を
思いっきり噛んだ


途端、叫び声と同時に


床に叩きつけられる


他の奴に首を絞められ


「…ぐっ」


思わず出た短い呻き声に


「あんまり、なめんなよ
誰に義理だてしてんだ? …カカシかぁ?」


あの人の名を出され、思わずビクッと身体が揺れた


俺の喉を締め上げていた手が、離れた途端


思いきり咳こんだ


「ぐっはっ、かはっ…ハァハァ…」


「おまえも、たいしたタマだよな…
アスマが亡くなった後、親友だったカカシに乗り換えるとはな」


ゲスな笑い声が響く


「カカシも、こんなお古じゃ無くとも もっと選び放題だっただろうに…
おまえ、どうやってカカシを誑かしたんだ?」


俺の顎を掴むと、ねっとりと舐めあげる様な視線で見ているのが


目隠し越しでも分る


「そんなの、こいつに突っ込んでみれば分るだろ」


男のその言葉に、少しの沈黙の後


その場に居た奴らが


ゴクリと喉を鳴らすのが聞こえた


全身の血の気が引く


そっからは、もうヘドが出る行為の繰り返しで


次から次へと、呼吸をする間も与えられず


口内に吐き出される白濁


吐き出そうとすると、鼻と口を塞がれる


「死にたくなかったら、飲め」


脳に酸素が行届かず、意識が薄れる


思わず苦しくて、飲み込んだそれが喉に張り付き


声が出ない


ギュウギュウと捻りあげられる胸の尖りがズキズキと痛み


無遠慮に立てられた歯で、噛まれた先端が 傷を帯び


出血していた


いくつもの手が伸びる下腹部は、無理矢理高められる乱暴な行為で 赤味を帯び 腫れている


それでも、刺激を拾って 先端からダラダラと白濁を流しながら


立ち上がる己のものが、酷く醜悪だった


「こりゃあ、カカシが離さないのも分るな」


馴らしてもいない後穴に突っ込みながら


荒い息を吐く男


そこは、多量に吐き出された白に紅が混じる


内壁をゴリゴリと擦られ過ぎて 傷ができたようで


無理な挿入に、裂けた入口よりも
酷くジンジンと痛んだ


何度突っ込まれようとも


どんな酷い傷をつけられようとも


あの人の名を出す事は、絶対にしたくなかった


「ぐっ…くっ…」


手をキツク握り締め 歯を食いしばり 耐える


「カカシの為に、慰み者になるか…
こりゃあいい、良いおもちゃを手に入れたな」


ぐったりと横たわる白濁まみれの俺の


薄れゆく意識の中で 嫌な高笑いが響いた




どれだけの時間が過ぎたのか


人の気配が減っている


あれから、何度気を失ったのか


痛む身体を起こそうとするが


「つッ、イッテぇ…」


半分も起きられず、また床に沈む


いつの間にか取られた目隠し


回りの景色を見ると、先刻まで仕事をしていた執務室で


ご丁寧に、身体も洋服も何事も無かったように整えられていた


「コレも外せ…」


唯一の気配の男に、手首を突き出すと


俺に近づき 手にしたクナイで縄を切る


「カカシに知れたく無かったら
いつでも俺達の呼び出しに応じろ
どこでも、いつも突っ込めるようにしとけよ」


吐き捨てるような、冷やかな言葉を投げつけられ


「何が… 目的なんだ…」


そう口にしたら


「目触りなんだよ、 畑カカシがな」


言い終わらぬうちに サッと姿を消した男




まだ、夜明けまで間がある


俺は、痛む身体を抱え家に帰る


そのまま真っ直ぐ風呂場に行き シャワーを浴びる


強い摩擦により、紅くなる皮膚を構いもせず
何度も何度も身体を洗った


願わくば、皮膚を全部ひっぺがして入れ替えてぇ…


こんな、朱印や歯型が至る所についた皮膚


鬱血する部分も、裂傷した部位も 全部構わずゴシゴシと洗っていたら


太ももを、白濁が伝い


ずっと堪えていたものが、堰を切って溢れだした


良かった…


今日、家に誰も居なくて



俺が、それからカカシさんと会ったのは1週間後で


その頃には、奴らの呼び出しは日常化していた







end

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