05/06の日記
23:44
痴話ケンカシリーズ 〜シカマル〜
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―― 今日、シカマルとケンカした
で、その日の夕方 サクラとイノを強引に誘って飲みに来ている
最初は、ファッションやスイーツの話しだったのに
「 なんかあったの?シカマルと 」
突如確信をつかれたのは、私が2杯目の柑橘系の甘いお酒を飲み干した時で
「 なんかって言われても… 」
シカマルの名が出た途端テンションの下がる私に
「 またケンカしたの? 」
サクラがズバッと切り出した
私は、1つ大きな溜息を吐くと
「 なんか、最近ケンカばっかりなんだよね〜 」
空のグラスを手の内でグルグルと回しながら、うな垂れる
「 あのシカマルがケンカなんて珍しいわね〜
ケンカもめんどくせぇとか言いそうなのに 」
ケラケラと笑うイノに、ふくれっ面で
「 だって、この間も “来週飲み会に行く”って言ったら 機嫌悪くなっちゃって… 」
「 飲み会?誰と? 」
私は、頼んだ新しいお酒に口をつけながら
「 メンバー?コテツさんとイズモさんとゲンマさんと… カカシさんも後から来るって言ってたかな? 」
「 あぁ… 」
「 そのメンツじゃねぇ コテツさんとかあんた狙いだしね〜 」
私は、驚いて
「 えぇ…そうなの? 」
真顔で聞き返したのに
「 あんた…気づいてなかったの?あんなにあからさまにアプローチしてたじゃない… 」
軽くあしらわれた後 2人で顔を見合わせて
「 ゲンマさんとかイズモさんも、怪しいよね〜 」
「 怪しい、怪しい 」
なんてゲラゲラ笑って
「 そこにカカシ先生が加わると、更にイヤよね〜 」
ね〜 なんて、互いにシンクロした用に首を傾げる
サクラもイノも、かなり飲んでいて顔が赤い
2人は、お酒が強い方で
私はそんなに飲める方じゃ無いケド
それでも会計はシッカリ割り勘な事に、兼ねてから納得のいかなかった私は
今日は、ケンカの事も相俟って サクラ達と同等に呑もうと決めていた
「 すみませ〜ん おかわり下さい〜 」
店員さんを呼び止め注文をし終わってから
「 カカシさんと言えば、今日 カカシさんから大好きなチョコレート貰って食べてたら、シカマルが怒るし
突如思い出した出来事を口にしたら
「 あぁ、それ見た!高級そうな舶来の菓子箱を大事そうに抱えてルンルンしてる所見かけた〜 」
サクラがあからさまにイヤそうな顔で口を挟む
「 あんた、それ カカシ先生に貰ったって言ったの? 」
「 うん 」
「 で、シカマルの前で食べたの? 」
「 うん 」
何度も素直に頷く私に
「 はぁ〜 シカマルも可哀そうにねぇ 」
呆れ顔の2人
私は、言われている意味が分らなくて
「 なんで〜?ナニが? 」
を繰り返す
「 あんた、ホントそう言うトコど天然だよねぇ 他にもあんじゃ無いの?誰かになんか貰ったとか 」
私は、暫く考えた後
「 あっ!ライドウさんから、可愛いネックレス貰った〜 気に入ってずっとつけてたんだケド シカマルが壊しちゃって 」
あれ?なんか2人で頭抱え出してる…
「 私、本気でシカマルが可哀そうになってきた… 」
「 私も… 」
なんだかよく分らない冷やかな空気に
私は、手元のグラスを煽る
で次を頼もうと、グラスを上げた所で
その手を掴まれた
「 もう、その辺にしとけ 」
聞きなれた声が頭上からして
へっ?!なんてマヌケな顔していたら
「 ほらっ、帰んぞっ 」
腕を引かれる
それがシカマルだと分って、腕を振り払い
「 やだ〜 まだ帰らない!! 」
ダダを捏ねる私を他所に
「 おまえら、コイツ酒弱いんだから あんま飲ますなよ 」
言われてる当の2人は、どこ吹く風で
「 シカマル、私達にまで焼きもち妬くの止めなさいよ〜 」
「 嫉妬深い男は嫌われるわよ〜 」
手をヒラヒラさせ見送る
「 うるせぇよ! たくっ、めんどくせぇな〜 」
シカマルは、私の腰を抱くように抱え込み
ふらつく足取りを支え 店を出る
すっかり酔っ払いな私は、ほぼ引きずられるようにアパートに着き
部屋に入るとスグにソファーに倒れ込んだ
シカマルは、私に水を差しだし
「 おまえ、ケンカする度 アイツらの所に行くのヤメロ 後がめんどくせぇんだぞ… 」
溜息を吐きながら
「 あんま俺を心配させんな… 」
額に触れるシカマルの唇の感触と ぼやく声が遠くで聞こえた
end
痴話ケンカとは、ちょっと別の感じになってしまいました…(^^ゞ
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