07/24の日記

01:56
衝動 〜ネジ〜
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「 ネジ…? 」


下から俺を見上げるその潤んだ瞳に、ドキリとした


その赤く染まる頬同様、俺の顔も赤いのか…


ギュッと握り締め、床に押し付けた彼女の両手が
小刻みに震えている


「 ネジ… 顔、怖い 」


それでも、いつも通りの態度を崩さないように心がけている、その様子に


少し可笑しくて笑ってしまう


思えば、いつも俺は コイツの態度に振り回されていた


俺を好いているような素振りを見せるクセに


ちょっと踏み込むと、後ずさるように逃げたり


自分は、胸に飛び込んでくるような大胆さを見せるのに


俺が触れようとすると、ワザとらしい程 避けたりする 


まるで、よせてはかえす波のように


こんな駆け引きのような真似、俺の性には合わん


さっさとケリを…


そんな事を思っていた矢先


見知らぬ男と並んで歩く、見慣れた後ろ姿


そう、なぜか異性から人気のあるコイツ


何度か男と歩いている姿は、見掛けていたが


今日は… 男の手が肩に回されていて…


それを見た瞬間、俺の頭に 一気に血が上った


冷静沈着が定番スタイルの俺らしく無く、自分でも驚くが


気づいたら、そいつから奪い取るように腕を引き寄せ


なんだかぎゃあぎゃあと喚くコイツを ひき摺るように


俺の家まで連れていき


床に押し倒した



これが今の状況だ


さて… これからどうするか…


正直自分でも、勢いで身体が動いてしまった為


この後、どうしてよいか分らない


「 …ネジ 」


再度紡がれる、俺の名


こんなに、コイツの顔をマジマジと見たのは いつ以来だろう…


「 おまえは… 俺が好きなのか…? 」


俺の問いに、睨むその瞳から 溢れるように伝う雫


「 そんな聞き方… ズルイ 」


その雫にドキリとしながらも


「ズルイのは、おまえだ… 逃げているのは、おまえの方だろう… 」


抑え付けている手に力を込めて、睨み返す


「私に、何を言わせたいの… そう言うネジは、どうなの…」


俺は、少し考えた後 


「俺は、逃げていない… 俺の気持ちが分らないと言うのなら 存分に分らせてやる… 」


慌てて、逃げ口上を紡ごうとしていた その唇を塞いだ


「んっ…んんっ や、」


抵抗を示すように、首を振り逃れようとする顎を掴む


空いた片手は、腰に回し コイツの腰が浮くほど強く自分に引き寄せ 


もうコイツとの間に隙間は無いくらい身体を密着させる


唇を離した途端


「 …ま、待って… 」


そう途切れ途切れの息で囁かれる


その艶っぽさに、無意識に俺の喉がゴクリと鳴った


「 …待たない…もう、逃げるな… 」


俺は、浮いた腰から コイツがいつも履いてる


提灯のように膨らむ袴と下履きを引き降ろす


露わになった下半身に


「やっ!ヤダっ」


俺の胸を叩き、必死に抵抗するコイツの手を
まとめて頭上に縫い止める


そんな顔で、そんな瞳で言われても


全く説得力が無い事を、おまえは分っているのか


そんなに隙だらけだから、あんな男に肩を抱かれたりするんだ


苛立つ気持ちのまま、また唇を塞ぐ


その逃げ惑う舌を絡め取り吸い上げる


徐々に、抵抗する力が弱くなった頃


白い太股をなぞり、秘部へと指を侵入した


口内を弄っていた唇から、悲鳴が洩れる


「やっ!んんっ…」


その悲鳴ごと、深く深く口づけその吐息までも飲み込みながら


大きく足を開かせた


必然と、羞恥心から足を閉じようとするのを


身体を入れ込んで阻止し


一生懸命、身を捩り逃げよとするその腰を両の膝で抑えながら


露わになった突起を撫でる


滑らせた指から、隠秘な水音が響くまで さして時間はかからず


俺は、その後から後から溢れる蜜を ワザと大きな音でかき混ぜ


侵入したその内壁の全てを、愛しむように擦り続ける


もう、開かされた足に力が入らず わなわなと震え


されるがまま力が抜けた頃を見計らい


その入り口に自信をあてがうと


ようやく放した唇から


「ネジ… もうやめて… もう、誤魔化しきれなくなる… 」


そう うわ言のように呟くコイツの中に、深く突き入れると


最後の引導を渡す


「おまえは、俺が好きなんだ… 誤魔化しなどいらん 」


熱に浮かされたような虚ろな瞳が、確かにコクリと頷いた事を確認し


俺は、動き出した







end

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