10/02の日記

02:40
3. 無意識のゼロセンチ 〜白〜  
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「 ここに居たんですね… 」


背後から、座る私の背に躊躇いも無く触れられる手


心臓がドクリと音をたてる


私は、“ 白 ” この人が ニガテだ…


中性的な表面からは、計り知れない強さが隠されているような気がして


ドキドキして目が離せなくなるのだ


だけど、なぜかこのかっこいいと言うより 綺麗な顔立ちのクラスメイトと私は


今日、日直で


出席番号順だと、決して被るハズの無い組み合わせに


朝、黒板の自分の名と 彼の名を見て驚いた


そっから、1日緊張しっぱなしで


さっさと、日誌を提出して 帰ろう そう思っていた矢先に…


「 少し先生に捉まって遅くなってしまった、もしかして… 全部終わってしまいましたか? 」


背後から、日誌を覗きこむように彼の顔が近づく


慌てて、自分の顔を引いた私に クスリと笑って


「 なぜそんなに、ビックリしているんですか? 」


ゆっくりと、私の背後から退き 前の席に座ると


日誌の乗る机に肘をつき


俯く私を、見つめる


日誌を書く手が震えた


私の手に、自分の手を重ね


「 そんなに震えてると、書きずらいですよね 」


ニッコリと笑った笑顔が 


「 …女の子 …みたい… 」


思わず、素直に口に出してしまったら


「 そうですか?僕なんかよりも、椿さんの方が 女性らしい特有の顔をしていると思いますケド 」


なんて、サラリと返され


延びてきた手に、前髪を掻きあげられた


「 ほらね、やっぱり美人だ… 」


ゆっくりと、その手が頬を撫でる


無意識のゼロセンチ






まぁ、無意識なのは 椿さんだけだケドね


これから、確信に変えていきますよ


「 なんで、今日の日直の相手が 僕だったか… 知ってますか? 」


フルフルと首を振る


「 今日日直の予定だった彼と、取引したんです 」


言われてる意味が、分からないでいる私に


「 椿さん、無意識と無自覚は 違うんですよ… あんなに毎日見つめられていたら… 誰でも自覚します 」 





end


椿様へ 捧げます



☆コメント☆
[シズク] 10-02 22:40 削除
白夢……(〃ω〃)イイですっすごくイイ(萌)←

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