11/12の日記

10:18
戯れA 〜再不斬〜 ※閲覧注意 
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* 裏部屋の『戯れ』の続きになります






私に背を向け眠るその広い背中に、思わず手を伸ばした


そのまま、後ろから抱きしめるように腕を回し 


その背に そっと口づけると


再不斬の男臭い匂いが、鼻孔を擽る


それを吸い込もうとしたら、スンと鼻が鳴った


「 なんだ… 足りなかったか… 」


回した私の腕を、子供をあやすような仕草でポンポンと叩くと


身体を反転させ


私の顎を掬う


啄ばむ様なキスを何度も繰り返した後


私の頬にそっと触れ


「 足りないなら、いくらでも くれてやる… 」


とニヤリと笑った


あぁ…私、この顔好きだなぁ 


なんて考えていられたのは最初だけで


口づけは直ぐに熱を増し


互いの舌が絡み合う


“貪る”と言う文字がピッタリのキスが、私の酸素を奪っていく


苦しくて生理的に流される涙さえ、そのザラつく舌で舐め取られ


再不斬にしがみ付く事しかできない


無遠慮に、スルスルと降りる手を咎めると


「 今更だろう… 」


ぐいっと足を広げられ


つい数時間前に吐き出された再不斬の白濁でヌルつくそこを


数度指先でかき混ぜられる


クチュクチュと卑猥な音が耳に響くのと比例して


私の体温も上がっていく


「 上になって、自分で動けよ… 」


言葉と同時に、再不斬の腰に軽々と担ぎ上げられた


隠すもの無く曝される裸体も はしたなく乱れる姿も 全部その眼に写されるこの体位は


私の羞恥心を煽る 


それでも、躊躇しながらゆっくりと再不斬を受け入れ腰を沈めていく


もう、すっかりその形を覚えてしまったかのように


それは、スンナリと私の最奧をに辿り着いた


最初、その大きさを目の当りにし


そんなものが入る訳が無い


と尻込みしていた自分が、嘘のように


すっかり全部のみ込むと


ゆっくりと腰を揺らした


初めは、ギコチない動きな私を


ゆっくりと、薄いベールを剥ぐように


脇腹や内腿を撫でたり


もう、痛いほど硬く立ち上がった胸の先端を弾いたりしながら


私が、恥も外聞も無く溺れ


自分の欲求に従順になるよう、導いていく


私の動きを助けるように、緩く腰を動かす再不斬


それでは足りなくて


溢れ出る液体を使い、自ら前後に擦り着ける


こんな恥ずかしい事ができるのは、再不斬にだけで


今まで付き合ってきた何人かの男性にも


こんな事は、しなかった


私は、なぜか再不斬のあの声で指示されると


逆らえない…


たぶん、その要求の先に


溶けるような快楽があるのを、知っているからだ


ゴツゴツしている大好きな手が


私の頬を包み込み、そのカーブを親指で撫でる


この仕草も凄く好き


その大きな手に、擦り寄ると


「 おまえは、欲張りだな… 」


目を細める再不斬


強面なその顔からは、思いも寄らない優しい眼差しに


酷く胸が痛んだ


“ 俺は、めんどくさいのは 苦手だ… ”


最初に言われた言葉


私も、それでいいと思っていた


この人の定位置を獲得するには、ライバルが多すぎたし


自分が、その中で勝ち残れる自信も全く無かったから


どんな関係でも、傍に居られる それでよかった


なのに、段々欲が出てきて


身体を重ねる度に、それが膨れ上がる


乱暴な言葉とは裏腹な、優しい手


粗暴な態度のように見えて、愛しむような眼差し


どんどん深みにハマって、溺れてしまいそうだ…


こんな身体ダケの関係… いつまでも続く訳がないのに…


鼻の奧が痛くなって、目頭が熱くなった


泣くなんて、煩わしいと思われるだけだ


この関係に、そんな面倒な感情 再不斬は望んでいないだろう


私は、今にも泣き出しそうな自分を誤魔化す為


がむしゃらに腰を振った


「 つっ… 」


苦しげな再不斬の吐息と、舌打ちが聞かれたのはほぼ同時で


ガバッと上半身を起こした再不斬に、腰を抱え込まれ


下から突き上げられた


私は、再不斬の太い首に 腕を回すのが精一杯で


お互いの吐息がこだまする中


あぁ… 今日は、大丈夫な日だったかな


快感で熟れる頭で、考える


再不斬は 避妊をしない


今までの相手もそうだったのか、定かではナイが


最初のなし崩しなセックスは仕方がないとしても


それ以降の何回かも、避妊をする様子は無くて


身体だけの女が


「 避妊して… 」


なんて言ったら、たちまち用ナシになりそうで


ずっと言えなかった


再不斬の白濁の熱を、最奥で感じながら


絶頂とは真逆の、冷えた感情に支配されていた



それから長い間


再不斬とは逢えずにいた


もともと、決まって逢えていた訳でも 次を約束していた訳でも無い


すぐ切れてしまいそうな、こんな危うい関係… 


今更ながら 本当に都合のいい女なんだなぁ… と再確認したりして… 情けない


そんな状態が1ヶ月経ち


もう、諦めよう…


そう思っていた矢先に、私の身体に変化が現れた


恐る恐る訪れた病院で


決定的な言葉を告げられる


「 妊娠してますね 」


その後の、医師の言葉も 看護師の説明も


私の頭には、何も入ってこなかった







続く



こっちも裏部屋行きな気もしますが…(^^ゞアハハッ

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