12/14の日記

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ゲンマさんとシズネちゃん A ※閲覧注意 
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注:エロ描写アリです 自己責任にて閲覧下さい




さて、どうしたものか…


俺は、上がり込んだ部屋のソファーに座り考えていた


部屋の主は、俺の隣で寝息をたてていて


酔い覚ましに と渡した水が、今にもグラスから零れそうで


勢いよく、その手を引くと 


意図せず、密着する体勢になり 


かもすると、俺が押し倒しているような状況に


慌てて身体を離そうとすると、ゆっくりと目を開け


寝ぼけているのか、視点が定まらない瞳のまま笑った


こんなに至近距離でこの人の顔を見るのも初めてだが


笑顔なんて… 驚く俺のことなど、全く気にする様子も無く


フワフワとした面持ちのまま、すり寄ってくる


それはまるで、ネコが喉をゴロゴロと鳴らし 構ってほしくてスリスリと寄ってくるような、そのもので


思わずクックッと笑った俺を、不思議そうな顔で見つめ


徐々にカメラのピントが合うが如く


ゆっくりと俺の存在を捉える


絡まる視線 


どちらからともなく、引き寄せられ 唇が重なった


それは、触れるだけのキスで“おやすみ”とか、そう言った類のものだったと思う


なのに、一度身体を離し 見降ろした彼女の


一瞬、強張るように固く瞑られた瞼や 耳を縁取る朱だとかに 俺の加虐心が煽られる


もう一度、少し強引にキスをした


それでも、俺の中で まだ抑えは効いているハズだった


拒むように、俺の肩を押し返す手の力で 身体を離すタイミングを見極める


後は、酒の上の事 互いに大人な対応でうやむやにして終わり


そう思っていたのに…


次の瞬間、諦めたように力が抜け されるがまま俺のキスを受けとめる


ヤべェ… これ以上は… 


思いのほか感触の良いその唇を離すのが、名残惜しい


彼女の、潤んだ瞳や目元を真っ赤に染める妖艶な姿にドキリとした


イヤ、不味いだろ… この人は俺より上の立場で


あの、おっかねえ五代目の懐刀で… 


それで無くても、同業者は後後めんどくせぇから 今まで一切手出ししてねぇんだ


“ やめとけ ”自分の中で警報が鳴るのが分る


なのに、彼女から目が離せない今の状況を なんとかしねぇと


そう思い、見つめる視線を反らそうとした時


おずおずと伸びてきた手に、頬を触れられ


そのままゆっくりと、チュッと音がたつようなキスをされた


そこから、何かをふっ切ったように


まるで、甘えるように何度も口づけてきて 


抑えていたものが、崩れていきそうになるのを必死で耐え


「 いいんすか… 」


最後通告で、告げたつもりの言葉


俺の首に腕が回る


「 俺は、男だから… いいが… あんた… 本当に… 」


そのまま引き寄せられ


俺の耳元で、小さな声だが 


確かに「 …いいよ 」と聞こえた


俺は、その言葉に弾かれるように


「 もうどうなっても、知らないっすよ… 」


彼女を ソファーに押倒した



長い俺の考え事に、痺れを切らしたのか


「 お〜い ゲンマ〜 」と目の前で手をブンブンと振ってくる


「 ダメだっ… ライドウわりぃ、俺帰るはっ 」


立ち上がると、ライドウの制止も聞かず 店を出た


そのまま、酒が回った頭と この訳の分らないモヤモヤとした気持ちを冷ます為


家とは逆の方向に、歩きだす


どんなに酔いが冷めても、なぜだか俺の中で 


あの、震える手で俺の指に自分の指を絡め 少しずつ握り締めてくる仕草だとか


潤んだ眼差しで、睨むように見つめてくる漆黒の瞳だとか


それらが焼きついて離れない


「 どうしちまったんだか… 俺は… 」


ブンブンと頭を振り、記憶を消し去ろうとするが


それは、中々消えず 


返って鮮明に思い出され


「 参ったなぁ… 」ボヤク事しかできない


一度タガが外れた俺の、衣服を剥いでいく手は止まらず


最後まで抵抗を示し、その手を拘束する形で 少し強引に取り払った


胸を包む薄い布でさえ、すべて剥ぎ取り


その白い肌を露わにしていく


小ぶりな双丘に触れると、顔を隠すので


ワザと執拗に、その部分に触れる


頂を口に含む頃には、自分の唇から洩れる甘ったるい吐息が気になるようで


今度は、口を覆い隠していた


彼女の反応が面白くて、ドンドン進む行為 


それとはウラハラに、最中何度もヤバイヤバイと思う俺もいるのに


行為は全く止まらず


その薄く桃色に染まる曲線を撫で上げ


大袈裟な程、ビクビクと震える感度の良い彼女の身体に隅々まで触れていく


一際甘い声を上げる部分に唇を寄せ


甘く熟れるようなその汁を、余すところなく舌で舐めとると


強すぎる快楽に、首を振り 逃げようと腰を捩るが


「 逃げんなよ 」


また引き戻され、俺のされるがままで


彼女の中に押し入った時には、もう抗う力も無かった


それでも、入れた瞬間 彼女の顔が苦痛に歪んだのを見逃さず


「 大丈夫か…? 抜くか? 」問いかける


彼女は、息を整えながら


「 久しぶり、だから… ゆっくり…して 」


ハァハァ言いながらも、微笑んで…


本当に、あんたは… ど天然に男を煽る…


耳まで赤いだろう自分の顔を見られたく無くて


仰向けの彼女を、後ろに向かせ 体勢を入れ替えると


背後から、ゆっくりと分け入る


熱く蕩けるような彼女の中に、ともすればもっていかれそうになるのを 必死に耐えた


こんな感覚、初めてかもしれない


今までの俺は、自分の欲求に応じ そういう稼業の女としかした事が無い


それは、後腐れ無く めんどくさく無かったのも大きな理由だが


俺は、人に好意を持たれるのが 苦手だ


忍びは、裏の裏を読め


そんなのが、災いしてるのか 


どうも、純粋な感情なんて 皆無な気がしてならないのだ


なのに… なんだ、この感じは…


ゆっくり そう言われた事など忘れ


がむしゃらに、彼女の最奥を目指す


もっと… 


俺は、彼女を抱き起こし下から突き上げる


軽々と跳ねる身体 


後ろから腕を伸ばし、双丘を揉むと 悲鳴のような声が上がり


何度もうわ言のように俺の名を呼び許しを乞われる


そんなの、男の自尊心を満足させ 更に強い刺激を与えられてしまうダケなのに


もっと… もっと…


自分の中の、どこか飢えた部分が貧欲に彼女を求める


吐き出しても吐き出しても果てる事の無い欲望に


自分で、歯止めが効かねぇ…


「 もう… ダメ… 」


何度目かの彼女の訴えで、やっと我に返る


俺の耳元を熱くする 艶のある声に


その表情を見たくて、俺に向き合う形にし


もう何度となく意識の飛んだ彼女の、綺麗なカタチの唇をなぞると


半分無意識に、その指を口に含み まるで子供が飴でも舐めるように口の中で、コロコロと転がした


熱く熟れるような口腔内を、指で弄ると


追い縋るように、チュウチュウと赤子のように吸いついてきて


俺は、思わず赤面する顔を腕で隠し


「 あんた、ワザと煽ってるのか… 」


そんな言葉など耳に入らないようで


夢中で、指を銜えるその口元をグチャグチャに濡らし必死に舐め続けている


含まれた指のまま上を向かせると


焦点が合わない瞳のまま、俺を見上げた


くちゅっ口内から聞こえた音と共に、溢れた雫が滴り落ちる


背筋がゾクゾクと震え、堪らなくなった 


また、彼女を押し倒し


その両足を抱え上げ、膝頭が床に着くくらいに折り曲げると


熟れる入口に自身をあてがう


その感触に、焦点の定まらなかった瞳が焦りの色に変わり


「 まっ、待ってっ… 」


俺は、彼女の手を握り締め


「 煽ったのは、あんただろ… 」


イヤイヤと、まるで子供のように首を振る彼女を宥めるように


頬を撫でると、潤む奥底に押し入った


スグにでも動きたくなる衝動を抑え


上手く息ができず、涙が溢れる彼女に


「 ゆっくり、息吐いて… 」


耳元でそう呟くと、素直にゆっくりと深呼吸する


彼女が落ち着いたのを見計らい、律動を始めた


もう、声も出ず 涙をハラハラと流す彼女が


俺の耳元で、好き と言ったのと 


白濁を吐き出したのは、同じタイミングで


俺は、気を飛ばした彼女を 抱きしめたまま眠った



翌朝の彼女は、気丈で


昨夜の出来事など微塵の見せず


きっちりと忍服を着こんでいた


朝、気まずい… などと、心の片隅で考えていた俺の考えなど


要らぬ心配のように、スガスガしく


「 昨日は、迷惑かけちゃってごめんねっ 」


なんて謝る彼女に


キツネに摘まれたような心境で、全裸で彼女の部屋にいる現状でも


昨夜の事は 全部夢だったのでは… とさえ思う


ヘタに、おどおどされたり ギクシャクされるより全然いいが


こんだけキッパリ、俺からしたら拒絶のような態度をとられ


少々へこんでいると


「 私、もう行くから カギポストにでも入れといて… 」


と、俺に背を向け 扉に向かい歩いていく


途中、フラフラと倒れそうになり 腰を抑えた仕草が


サッキまでの彼女と、すげぇギャップがあり


思わずクスクスと笑ったのを、スゴイ勢いで睨まれた


正に、貪るように酷使された身体は やっぱり隠せない


どんだけ睨まれても、ニヤニヤする俺に溜息を吐き


ともすれば、舌打ちしそうな勢いで頬を赤らめ 瞬身で消える彼女を


俺は、今更ながら 愛しいと感じたんだ






つづく






次は、シズネちゃん視点です

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