09/29の日記

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「 カカシを裏切ってもらう 」


五影会談を奇襲し、雷影の腕を奪った“うちはサスケ”


里抜けしているとはいえ


うちがなんの咎めもない訳がなく


木ノ葉の里は、糾弾され


五代目は、その矢面に立った


それでも、豪傑の綱手姫らしく


他里の馬鹿げた臆測や
言いがかりに等しい暴言を、一蹴したが


『 写輪眼を差し出せ 』


この要求だけは、どうにも抗えなかった


やつらは、恐いのだ


うちはサスケと同じ眼を持つ者が居ること


それは、里の兵器になり


今回の件同様、いつか自里にも多大な被害が及ぶのではないか という恐怖


他にも、あわよくば自分の懐に手に入れ
他里を圧倒したい と言うゲスな目論みも見え見えだ


五代目は、最後まで抵抗したが


そんな抗えない流れに、首を縦に振るしかなかったのだ




その日は、久々の シカマルとの任務に 少々浮かれていた


近頃には珍しい 大所帯での任務で


なかなか話もできないが


それでも、互いに 多忙な身の上
スレ違いばかりの日々の中
不謹慎だが、例え任務でも側に居れる事は 心情的に嬉しかった


普段の俺らしくなく、そんな私的な思いを持ち合わせていたからか


俺は、ほんの些細なシカマルの変化に


気づけなかった


任務は、極秘扱いの巻物の奪還


かなりの人数で徒党を組んでいるとの情報に


ある程度の目星をつけ


張った罠に、追手が掛かる


計画を練る為、一旦後方に引き


体制を整えようと、各班に指示を出していた時


初めて、シカマルの様子がなんだかおかしいように感じた


何がどうと言う訳では無いし


旗から見れば、全然普通なのだろうが


なんだか視線が絡まない


元々照れ屋なシカマルは、なかなか俺の熱い眼差しに応えてくれる事が少ないが


伏し目がちに反らされる視線に、違和感を感じながらも


作戦決行の日暮れが迫る


俺は、視界の角に


マントを目深に被り
そっと隊を離れるシカマルを捉える


気になり、気配を消し
後を着けて行くと


鬱蒼とした森林に、人影が見える


シカマルは、吸い寄せられるようにその人影の側に立ち止まり


何か会話を交わしている


…どういう事


俺は、潜んで様子を伺う

シカマルは、手にしていた物を相手に渡す


それは、木ノ葉の最重要機密…


思わず、クナイを構えた俺に


「 ありがとよ、はたけカカシ 」


俺の名が聞こえた


不思議に思う間もなく、吹き付けた風がフードを拐う


そこには、


銀髪で 安っぽい俺の変装をしたシカマルがいて


なっ…


余りの事に、困惑する俺になど構うことなく


シカマルは、俺に影まねを仕掛け


合図で集まった隊のメンバーに


「 はたけカカシを、機密文書漏洩の罪で捕縛する 」


そう告げた


「 シカマル… 」

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