05/20の日記
01:34
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「 サスケ隊長… あの… 」
任務に向かう最中
小隊の1人が、後方をチラ見し 口を開いた
「 あぁ、気にするな 」
気にするなと言われても… と、そんな丸分かりの表情で
訝しがるそいつは、至極全うだと思う
誰だってそうだろう、里の火影が 任務にコッソリ着いてきているのだから
しかも、おまえっ 全然コッソリじゃねぇ
眉間に寄る皺を指で押さえつつ溜息を吐く
まぁ、あいつにコッソリとか求める方が無理なんだ
だからと言って、小隊の中忍に 即行気づかれるおまえもおまえだが…
足を止め後方を振り返ると、俺だけに小さく手を振ってきたりして
まったく…
仕方が無い事だとは、分かっている
里を裏切った俺を、再度受け入れる事を決めたのは
他ならぬあいつで
里内での、軟禁
体のいい飼い殺しを望む、保守的な年寄連中に
通常の忍びのように、任務に出 里の為に力を生かすべき と主張して譲らないあいつが
心配ならば、自分が影から同行すると言い出し
上層部の大反対を受けた
当たり前だ、火影自ら任務に出るなど 聞いた事も無い
なのにあいつは
「 だって、サスケを止められるの 俺だけじゃん! 」
と、至極当然に言い放ち その場に居た皆を黙らせちまった
それから、この奇妙な火影(影から)同行任務は続いている
敵陣に入る前に、監視役らしい忍びと対峙し
すぐさま戦闘になる
その監視役をスリーマンセルの2人に任せ
1人千鳥を発動させ、そのまま敵陣まで乗り込んで行く
大勢の敵を相手に、手傷を負いながらも 最後の1人を倒したところで
視界が暗くなり、その場に倒れ込んだ
次に目覚めたのは、自室の布団の上で
傍らには、ナルトが持ち込んだ仕事をしていた
「 目ぇ覚めたか? 」
持っていた筆を置き こちらに近づく
俺の目に手を乗せ 瞼を閉じると
「 無理すんなよ… 」
こいつらしからぬ、弱弱しい声で呟いた
本当は、気づいている
あの最後の戦いで、力を遣い過ぎた俺の視力はもはや限界で
今の俺には、万華鏡も輪廻眼も発動できない
こんな役立たずな俺を生かしておく意味があるのか
任務の度に、死を望み 毎回無茶をする俺を止める
それが、あいつの本音だって事も
里に帰れば、当然のように 俺の家に入り浸り
「 サスケの身元引受人は、俺だから 」
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