01/29の日記

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経験値 〜シカマル〜 
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私を上から見下ろしながら、その品の良いネクタイを取り去り


ワイシャツを脱ぎ捨てる


片方の口角のみを上げながら 


凄く熱い、熟れる様な眼差しを向けてくるこの男は


誰… ?


私の頬を、指の節でなぞりながら 


「後悔すんなよな… 」


なんて、今まで 見た事もない“男”の顔で囁いているこの男は


誰なんだろう… ?



知らない…  見た事ナイ…



こんな奈良シカマルを…



ついこの間まで、私の部下で 仕事はデキるが
イマイチ覇気が無く 


いつもめんどくさそうな態度が主で


その、一見キツそうな整った顔も 


女性好みの背丈や、長い手足も 


何もかも、宝の持ち腐れのようで


よく「奈良、おまえ見た目は悪くナイんだから、もう少し女性に優しく接しろ」と何度も言った事を思い出す


そんな時決まって返ってきた返事が
「他にどんなに良く思われたって、肝心なところが俺に興味無いから意味無いんすよ 」なんて笑っていた顔と


今の、思いつめた表情が 被る


いつの間にか、器用にハズされた胸元のフロントフォック


その下着の隙間から、滑り込む手に身を捩る


急速に動く下肢を捲りあげ腿を伝う指先から逃れように腰を引く


「もう、逃げんな…」


真剣な眼差し 


キツイ口調とは裏腹な 愛しむような優しい口づけに
目眩がする


奈良は、基本 女性に優しく無い訳ではない


重い荷物を持ってあげたり エレベーターから出る時は 女性を優先する所など


フェミニストっぽいと思うのだが


やり方がイマイチなだけで…


先に声をかける訳でもなく荷物を取り上げられた女の子は 涙目だったし


エレベーターを降りる際、ドアを抑えながら
無言で顎で出口を指す姿に 怪訝な顔をされていたり


そのどれもが、残念な感じだった


悪い奴じゃ無いんだがな…


最近のその口癖に、不思議そうな顔をする奈良の顔を思い出し、笑ってしまった


「余裕っすね…」


現実に引き戻される


スッカリ衣服を剥がれ、一糸纏わぬ姿の自分に羞恥が込み上げ


思わず胸を隠そうとした腕を、掴まれその頂きに口づけられた


ビクリと身体が震える


そのまま、舌で弄び 吸ったり甘噛みしたり両方を丁寧に愛撫していく


思わず洩れてしまいそうな声を、両手で抑えた


「声…聞かせて…」


口元を抑えていた手を、剥がされ


片手で頭上に縫い留めると


スルスルと下りたもう片方が、内ももをなぞり


密部に触れる


「あぁっ…」


口を吐いた艶のある声に


ニヤリと笑った奈良を睨む


そんな視線を容易くかわし


耳元で「もっと聞かせて…」なんて囁いてくる奈良の


普段とは違う、大人びた態度にドキリと胸が鳴った



そう、奈良は時々私をドキリとさせる


いつものやる気の無い姿は、どこにいったのかと思うほど


真摯な眼差しで 


「そろそろ、本気出して口説いていいですか?」


と言ってきたり


いつもの、彼の口癖を呟いた後


「でも、あんたの為なら なんだってする…」


と私を驚かせたり


年相応に無邪気に笑った後


「欲しいもの?じゃあ、俺が あんたを欲しいって言ったら…どうする?」


と私を困惑させたりした


でも、私は
そのどれもを ただの一時の気の迷い
と受け流して続けてきた


経験値の差


そんな大人の女に幻想を抱く男子を、いままでも
何人か見てきた


そうこの感情は、熱病のようなもの


長くは続かない事を、経験から知っている


今回も、そう 受け流すつもりだった


なのに、奈良は どうしてもそれを許してくれない


「…ズルイんだ… あんたは…」


私の考えを読んだかのように、ワザと責め立てる指を動かす


クチュクチュと淫秘な水音が響き、恥ずかしくて足を閉じたいのだが


シッカリと抑え込まれ、逃れる事ができない


なんとか、もぞもぞと動こうとすると


ガバッと腰を抱え上げられ、浮いた背に枕を挟み込まれる


くの字のように折れ曲がる身体が、ギシギシと痛むが


それよりも、この自分の秘部が高々と抱え上げられ目の前に曝される格好に


非難の声をあげた


奈良は、構わず 私の腰を抱えると
そのテラテラと光る密壺に、舌を這わせる


目の前で、彼の長い舌が密を舐め取っていく姿に
カッと顔が熱くなった


「やっ… やめっ… 」


否定の言葉を口にしかけた時


その存在を主張して、紅く熟れている突起を舌で転がされ


ビクンと腰が震えた


敏感なその部分を、執拗に攻められ
キツく吸われた時


私の中から、ゴポリと密が溢れ 陰毛を濡らしていく


溶け行く意識の中で、奈良が 自身のものを突きたてるように挿入してくるのが 目の前で


抵抗する力も無く、イッキに奥まで突かれた私は


もう流され 溺れてしまいそうな自分を必死に繋ぎとめていた 


とめどなく唇から洩れる喘ぎ声に


奈良のスピードも増し


「 …あ、もう…無理…」


そう懇願したのに、その後も離してはもらえず


気づいたのは、何度目になるのか分らない 奈良の白濁を 体内に感じた時だった






end

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