11/12の日記

03:29
戯れ 〜再不斬〜
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それは、ほんの戯れだった


お互い酒に酔っていたし、私はもう何年も再不斬に片思いしていたから


ふいに寄せられた再不斬の唇を、私の服のボタンを外すその武骨な指を


拒むことはできなかった


たとえ、一夜の相手だとしても…


再不斬の指は、その見た目からは想像もできない程器用に動き


慣れた手順で私の衣服をあっという間に剥ぎ取っていく


少しザラつく唇が、私の肌に直に触れた


火照った身体にその感覚が妙に鮮明で


「 ひゃっっ 」


思わず声をあげたら


「 もっと色っぽい声あげろよ 」


と唇を奪われた


好きな人とするキスは、こんなにも甘美なものなのか


絡む舌、滴る唾液に 息もできない


キス中ってどうやって呼吸したらいいんだっけ?


なんて回らぬ頭で考えていた時


舌先を強く吸われて


ガクンと腰が折れた


オッと、と再不斬の逞しい腕に支えられ なんとか態勢を立て直す


「 おいおい、まだ早いだろうが… 」


ニヤニヤと笑われたが


如何わしい店に通いまくったり、手当たり次第 女取っ換え引っ換えしてる 手慣れたあんたとは違うんだ!


そう言ってやりたかったケド


唇は再度塞がれて


絡みつく舌が、それを許さない


今度は、腰が砕けないようになのか


私の腰にグイッとその筋肉質な腕を回し抱きしめながら


口内をくまなく丹念に舐めあげられ


今まで味わったことの無いキスの感触に


私の背筋をゾワゾワと快感が走り抜ける


ピクピクと痙攣する背が、再不斬の腕にも伝わったようで


離れた唇が、耳たぶを甘噛みし


「 おまえ… おもしろいな… 」


あの低い声で囁かれた


私が最初に好きになったのは、この少し荒れたこの声で


それが今、こんなにも至近距離で私の鼓膜を震わせる


急速に紅くなる顔を腕で隠し、再不斬のその強面な顔を睨むが


「 覚えとけ、そういうのは男を煽る手段にしかならねぇからな 」


うすら笑いで、私を押し倒し


胸の頂きを口に含む


舌先を器用に使って、その突起を転がしていき


時に歯を立てたり吸ったりとされて


私のそこは、大きさを増して膨れ上がり ぽってりと紅く色づいている


ヌラヌラと纏わる液体を光らせながら、天を向くそれは


酷く厭らしくて 羞恥心が全身を駆け上がる


恥ずかしくて恥ずかしくて顔を背けると


「 おまえ、できるか? 」


不意に問われ


何が…?不思議そうな私に


覆い被さっていたその身体を、ゴロンと横たえると


上体を起こし、自分のズボンのボタンを外して


その少し立ち上がったものを引き出して見せた


再不斬の意図する事が分り、瞬時に顔に熱が集まる


「 ヤならいい… 」


また私に覆い被さろうとするのを、制した


「 上手く無いケド… 」


そう言って再不斬の胸を押し、横たえる


だいたいおかしい…


“できるか?”とか“ヤならいい”とか


優しすぎるよ


再不斬のキャラなら、強引に事を進め相手の有無なんて全然無視でガンガンやるハズでしょ


なのに、乱暴なのは言葉だけで 最初っからずっと優しくて、大切に大事に扱ってくれるから


私… 期待しちゃうじゃん


泣きそうになって、慌てて俯いた


再不斬は、その上半身を両肘で支えながら


「 無理しなくいいぞ… 」


なんて言うから、少しの意地と期待を打ち消すように


それに口づける


浅黒い再不斬の身体と同じ色のそれは、口に含むとピクピクと反応し


先端の桃色を舌先を使ってクルクルと舐めると


再不斬の眉間に皺がよる


そのまま裏筋に丁寧に舌を這わし、先端のスリットの更に奥を刺激すると


「 …んっ 」


再不斬が、苦しげな声を漏らす


完全に立ち上がったそれを、口に含み大きく上下すれば


その先走りも手伝って、じゅぶじゅぶと卑猥な音をたてた


伸びてきた大きな手が、私の頬を撫でる


その手が温かくて、どこまで罪な男なんだろう


他の女性にもこうなのか… そう思ったら


そうか、この人がモテル理由は そう言う事か…


妙に納得してしまった


上手くできているか分らないこの行為だが、その再不斬の切なげな表情が なんだかもっと見たくて


喉奥までのみ込むと


「 くっ…オイ、離すなよ 」


急に私の身体を持ち上げ、腰だけを掴み


私の身体を反転させてしまった


まるで、互い違いな体制でお互いの秘部が自分の目の前に晒される格好に


恥ずかしくて、口を離しそうになったが


言われた通り、堪えて離さなかったのに


「 きゃっんんっ… 」


秘部にぺロリと舌の這う感覚に思わず口を離してしまう


「 離すなって言っただろが 」


まるで罰だと言うように、一番敏感な突起を攻め立てられ


思わず浮く腰を、力強い腕で阻止されてしまう


「 逃げるんじゃねぇよ 」


秘部に自分の口を押しつけ、溢れ出る蜜を ジュルジュルとワザと音を立てて吸われる


この余りの状況に、抗議の声を上げたいのに


再不斬が与える快楽で、私の口からは 喘ぎ声しか漏れなくて


「 オイ、口が留守だぞ 」


そう言われて、再不斬のものを銜えようとするのだケド


なかなかそうできず


ただただ、しがみつきこの快感をやり過ごす事しかできなかった


再不斬は、身体を起こすと


再度私を押し倒し


「 入れるぞ 」


その言葉と同時に、私の足を抱え上げ入り込んできた


こんな時でも、再不斬は優しくて


やわやわと私の様子を見ながら腰を動かす


過去の女性達も、こんなに優しく抱いてきたのか なんて考えたら


イライラする感情のまま


自ら早く奥へと腰を揺らして導く


「 つっ…そんなに欲しがるな…加減ができなくなる… 」


汗の伝う再不斬の頬に、手を伸ばす


「 そんなの… いらない… 」


そう言って微笑んだら


「 くそっ…どうなっても知らねぇからな… 」


と律動を早めた


私の中は、再不斬でいっぱいで 抽出を繰り返す度に擦れる内壁は


再不斬のモノをキュウキュウと締めつける


何度も奥を突かれ


もうそれ以上先へは進めないと思われた最奥に、再不斬の精を感じた時


私の意識は闇に沈んだ



一夜だけだと思われた再不斬との関係は、なぜかその後も続いていた





end



この話は、まだ続きます


夢カテゴリーの方で、続きを書く予定です

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