12/04の日記

21:55
1.誰にでもスキだらけ 〜イルカ〜
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1.誰にでもスキだらけ



やわらかい木綿の感触で目を覚ました


頬に触れるそれは、凄く肌触りが良くて


気持ちいい…


思わず頬ずりすると、ほのかに洗濯洗剤の匂いがした


フカフカな真綿から、お日様の温かさが伝わり全身をやわらかく包む


そんな気持ちよさも手伝って


また、瞼が重くなりウトウトとしかけた時


「 起きましたか? 」


スグ傍から、声がかかる


閉じかけてた瞳が、一瞬にして開き


おかしなモノで、こういう時 瞬時に回転する頭脳が不思議だ


脳が告げた答えは、


声の主は イルカ先生だと言う事


此処は、彼の家で


「 イヤ〜 ビックリしました… エリ先生結構飲まれて、つぶれてしまわれたんで 」


…どうやら、酔っ払ってなんらかのご迷惑をかけたらしい事


「 なかなか起きられなかったので、心配で何度も寝顔を覗いてしまいました 」


なんて、顔を赤らめ頭をガシガシと掻くイルカ先生らしさに


頬笑みかけて… 寝顔…?


ゲッ、涎垂らした寝顔を見られた?!


慌てて飛び起き、思わず正座した


イヤっ 待て!ここで問題なのは、もっと違う事だ…


正座したその足のグレーな生地を見つめ


私、着替えてるよ…


しかもこれは… イルカ先生のスエット?


自分の着ているものを、呆然と見つめる私に


「 あ、それ… 」


イルカ先生は、言いづらそうに 又頭を掻いて


「 スーツが苦しいって…イキナリ、脱ぎ出すから… 
あ、俺っ見てませんよっ!
ご、ご自分で全部脱いで…そこにたたんであった
俺の…ねっ寝間着…ご自分で着られたんで… 」


はぁ… 溜息を吐いてうな垂れた


「 あ、そのスエット 洗ったばかりのモノなんで、大丈夫ですよ… 」


なんて、的外れな心配を 真顔でするイルカ先生に


「 ご迷惑かけて… 


小声で呟いた言葉は、スグに大きな声にかき消される


「 迷惑だなんてっ! 」


あぁ…こんな時でも、イルカ先生は 優しい


先生の事だから、酷い寝顔を見ても どんな迷惑をかけられても


明日から態度が変わる… なんて事は、ナイけど


きっと呆れているだろう


それに、好意を寄せている男性に醜態を曝した
おマヌケな自分の後悔やら羞恥心やらは、拭いようがナイ事実で


明日からは、おとなしく過ごそう… 


そう決意して、帰り支度をしようと腰を浮かせた時


「 でも、驚きました… 」


イルカ先生が、ゆっくりと私の隣に座り


「 正直… 嬉しかったです… 」


言われてる意味が分らず、イルカ先生の顔を見たら


照れくさそうに鼻の頭を掻いて


「 寝言とは言え…あんな、熱烈な告白をされるなんて… 」


薄明かりの中、イルカ先生の横顔が近づく


この人らしからぬ雄の顔で


「 キスしてもいいですか 」


でも、許可を求める所が イルカ先生らしい…




1.誰にでもスキだらけ



( 私… 寝てる間に…何を口走ったの…かな…? )







end




エリー様に捧げます。いつもお世話になってますm(__)m



☆コメント☆
[エリー] 12-06 00:52 削除

( ̄Д ̄;)ハフ ハフ ハフ ハフ
雪さん ありがとう〜!
近々Xmas絵を押し付けちゃるぅ〜!
(≧3≦)チュッ

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