book>双子星
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裏「呉羽ーっ!!」
裏葉の叫びは虚しく夜空に消え失せ、残ったのは葵と守護の2人。
2人が持っていた剣は解放・楔の相対する力を持つ
けれどどちらの力が権限するかは分からない
葵「・・・」
青「葵・・・」
玄「・・・龍夜、あの事を話して差し上げるべきでは?主様にも・・・こいつにも」
同じ家系に生まれるわけではないアルテミス
しかし守護である青竜と玄武には記憶が受け継がれている
すべてではないが・・・・
葵「ちょっと待って、私だけが同じ家系で生まれるわけじゃないってこと?
呉羽だけに受け継がれてるってそういうことじゃない?」
玄「それは違います、主様。太陽神と月神は必ず、どんな時でも同じに生まれます」
青「ただ違うのは太陽神にだけ、あるきっかけでその記憶が蘇るというところ。
そして太陽神が選択をする。自分の滅びか、片割れの滅びか」
呉羽は自分が消えることを選んだ“来世での解放を”と唱えながら
葵「でもさっき目の前で見たのに信じられないの。呉羽にもう会えないなんて」
裏「俺もだ・・・なんというか、まだそこにいるような・・・」
玄「 」
目には見えないのにそこにいるような錯覚
“そこに居て欲しい”という意識がなす錯覚かもしれない
けれどこれはそんなに不確かなものじゃない気がする
“あなたは”
“自分を犠牲にしてでも”
“半身を願いますか?”
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