book>絆の音色

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慊「ちょうどいいじゃないか」

夾「だからってなぁ!」


正月、宴会のために着物を着ている慊人向かって夾がなにやら叫んでいる
ちなみに此処は本家
本家に戻るのが嫌でわめいていた夾を、由希が気絶させ、強制連行したためである


由「いい加減諦めろバカ猫」

 『透ちゃんが1人になっちゃうの嫌だったから本家に招待したのに〜』

紫「宴会に出られないのを気にしてる訳でもないんだろうけどねー」


草摩三人組は慊人と夾のやり取りを遠目にのほほんと会話を繰り広げている


透「しっしかし、私なぞがあっあの!?」

 『そんなにかしこまらなくても・・・
  十二支の宴会には出してあげられないんだし・・・・』

透「そんな!こうして誘って頂いただけでも十分嬉しいですっ
  宴会の時だって夾君が一緒にいてくれますし!!」

由「バカ猫に何かされそうになったら叫んで良いからね?」

夾「するかっ!!」


由希がさわやかに透へ注意していると、夾が慊人と話していた(というより言い合っていた)位置からつっこんできた


慊「じゃあ本田さんは和音の部屋に泊まるんだね?」

 『うん!もう荷物置いてきたんだぁ〜』

由「慊人、もう準備に入らないと宴会に間に合わないよ」

慊「ん?そうだね。和音、行こう」

 『は〜い♪寝る前には戻るからねっ透ちゃん!由希達はまたあとでね』


慊人と仲良く手をつないで奥の部屋へと入っていく和音
残った3人はそのまま宴会が始まる時間ぎりぎりまで話していた
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