book>絆の音色
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透「今日の晩御飯は何がいいでしょう?」
『うーん。お鍋なんかどうかな?今日は寒いし』
透「いいですねー。ではすき焼きなどいかがでしょう?」
『いいねぇ。じゃあお肉に、ごぼうに、こんにゃく・・・』
メニューが決まれば速い
ついでに次の日の朝の材料も買い足して、あっという間に買い物カゴが一杯になった
夾「いつかその口から「ごめんなさい」と言わせてや・・・」
由「ゴメンナサイ」
『(またあの2人は何やってるの・・・)』
会計を済ませ、扉に近づくと聞こえるやり取り
いつもの通り、夾が由希へ一方的にからんでるだけなのだけど
透「お待たせしましたって・・・」
由「やぁ本田さん、和音。お疲れ様」
透「すっすいません。少し買いすぎて思いやも・・・」
『大丈夫だよ、透くん。そのために夾がいるから!』
由「僕も居るしね」
4人が2人づつに分かれて並んで歩きだしても夾の暴走は止まらなかった
和音はいつも通りのことと思い気にしていなかったのだが、隣に並ぶ透の表情をみて眉を寄せる
透「(初詣の願い事「お2人が仲良くなりますように」でしたのに・・・)」シュン・・・
『はぁ・・・』
由「いい加減・・・うざったいんだよ。おまえ」
夾「じゃあ力づくで黙らせてみろや女男ぉ!!」
透「え゛っ・・・」
いつまでたっても黙る様子の無い夾、キレた由希
キレた由希をさらに挑発する夾に、透が焦るが和音はそんな3人の様子を無視して持っていたスーパーの袋をあさっている