book>双子星

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結局昨日食堂で待っていたけど呉羽は来なくて
一緒に居た龍夜と忍に、呉羽を待っていた時に食堂へやって来た祐喜達と一緒にお昼ご飯を食べた
先に部屋に帰って寝てるのかなぁとか思って部屋に帰ったら自分の物以外、綺麗に無くなっていた


雪「説明にやって来た方、生徒会のお仕事を手伝うことになったって言ってましたわね?」

葵「だからって部屋まで引っ越さなくても良いと思うんだけど・・・」

咲「まぁあいつが決めたことなんだろ?獣基達も一緒だってんだから大丈夫だろ」

葵「納得いかないなぁ・・・いっつも一緒に居たから・・・
  心の中にぽっかり穴が開いた感じがする・・・」


元々は1つだったものが2つに分かれて生まれたのが双子
私と呉羽
それも前世からずっと一緒だった人が、今は自分の傍に居ないこの違和感が昨日からずっと消えてはくれなかった


咲「いつでも一緒だったって言っても、いつかは離れて行くんだから。
  そんなに気にすることは無いと思うぜ?それに、会えなくなる訳でもないんだしな」

葵「うん・・・そうだね。ありがとう咲羽」


朝から浮かべていた何処か暗い表情が消えて柔らかな笑顔を浮かべていた
ちなみに葵は気付いていないが、周りには葵と咲羽以外人がいなくなっている
そして葵の笑顔に咲羽がときめいていたのは葵の知るところでは無かった
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