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04/17(Sun) 14:14
ガンダム

 怒り心頭と言った様子で言い返す角田の言葉を、爽やかな笑い声で受け流し、中邑は所長室に入ってきた。
「ほら、どうぞ。ガリガリ君です」
「それ、グレープ味だろ? そんなものを君は、食わせようというんだな」
「冗談ですよ、ちゃんと買ってあります」
「何?」
 角田は顔を輝かせ、中邑の持ったビニール袋を漁った。その様子を、中邑は半笑いで見ている。やがて、目当てのものを探り当てたらしい角田が、右手を高く掲げた。
「これか! これか、いとしのチョコレート味は!」
 金子は呆れた。アイスの種類で、これほどまでに騒ぎ立てる大人が、他にいるだろうか。加えて、角田が右手に持っているのは、ソーダ味のガリガリ君だった。
「な、何?」
 角田は、掲げた自らの右手を見上げ、ぽかんと口を開けた。その手には、しっかりとアイスが握られている。ただし、ソーダ味の。

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