聖銀の魔法使い

□第1話
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小狼は雪兎とレイを呆然と見つめる


「はい ぶたまん」


『…』


雪兎は笑ってぶたまんを渡そうとし…
レイはじっと小狼を見つめる


「……っ!!」


小狼は二人を見た途端顔を真っ赤に染めもうスピードで走っていった


「(なんなのぉおおっ!?)」


「さくらちゃん、あの月城さんと御一緒にいる方はどなたですの?」


「レイさんだよ!
ちょっと前にうちに住むことになったんだよ!」

「綺麗な方ですわね」

「うん!とっても優しいんだよ!」





知世とさくらが話しているなか……


『……何をしていた』


「さっきのガキ…
さくらに掴みかかってたんだよ」


『……それを止めていたのか…
何もなくて良かったが』


レイは淡々と話しているが、どこか安慮している様子だ。


「「…」」


なでなでなで


『…なんだ急に』


桃矢と雪兎はそんなレイの頭を二人して撫でる

「いや何も」

「気にしないでレイ」

『……』

何故、頭を撫でられたのかわからないレイだったが、
取り敢えず撫でる手を拒否せず受け入れていた。




その後…桃矢と雪兎と一緒に家に帰り晩御飯をつくる当番である桃矢の手伝いをしていた。




すると、そこにさくらが帰ってきた…


「ただいま―」


「おかえり」


『…おかえり、さくら』


「たっただいまです!レイさん!!」


「あれから 何もされなかったか」


「うん だいじょぶ
知世ちゃんがずっと一緒にいてくれたから」


『…そうか。
だが…さくらならすぐに仲良くなれるだろう』

「どうしてですか?」


『…お前は優しいからな…』


レイはそう言うとさくらの頭を撫で、優しくほんの少しだが微笑む


「「……っ」」


初めてみた微笑みにさくらと桃矢は顔を思わず赤らめる…


「きっ着替えてくるね!」


さくらはそう言うと焦りながら階段の方に向かう




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