月夜の旅人

□4
1ページ/17ページ



海の上に小舟が浮かぶ


その船では…


「あ―腹減った―」


「…だいたいお前が航海術もってねぇってのはおかしいんじゃねぇか?」


「おかしくねぇよ
漂流してたんだもんおれは!」


ルフィとゾロが会話するのを黙ってきいているレイの視線は青く広がる空と海に向いていた


『…』


「お前こそ海をさすらう賞金かせぎじゃなかったのかよ」


「おれはそもそも賞金稼ぎだと名乗った覚えはねぇ

ある男を探しにとりあえず海へ出たら、自分の村へも帰れなくなっちまったんだ。

仕方ねぇからその辺の海賊船を狙って、生活費を稼いでた…それだけだ」


「何だお前迷子か」


「その言い方はよせ!!

ったく…レイは航海術持ってんだろ?
一人で“偉大なる航路”を逆走してたぐらいだ」

そこで話を振られ、視線がゾロへ向いた


『…確かにあるが、ちゃんと航海士を専門とした奴を見つけたほうがいい

おれの知識にも限界がある…』


「確かにな…早ぇとこ、航海士を仲間に入れるべきだな」


「あと、コックとさ、音楽家とさぁ…」


「んなモンあとでいいんだよ!!」


『…音楽家はともかく、コックは必要だと思うがな』


そんな中ルフィとゾロの二人の腹の音が響く


「「腹減った」」


『…おれが持ってた食料食べたばかりだろう』


「あんなんで足りるか!
……おっ鳥だ」


「でけぇなわりと…」


ルフィとゾロは空を飛んでいる鳥を見つめて言う


『…食べる気か?』


「あぁ!食おう!!あの鳥っ」


「?どうやって…」


「おれが捕まえてくる!まかせろ!!

ゴムゴムの…」


ルフィは両腕を思いきりのばし…


「ロケット!!!」

バシュン!


ルフィは飛んでいる鳥の方に一気に飛んでいく





次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ