月夜の旅人
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「死んでんのか?この犬…」
ドスッ
ルフィはその犬の眼に指先で刺す
『…バカ…』
ガブッ
「痛ぇ!!!
何すんだ犬っ!!」
「ワンワン!!」
ガブガブボカボカ!!
「てめぇ今の事態わかってんのか!!??」
『…叫ぶな血が吹き出てる』
「てめぇは何でそんな冷静なんだよ!!?」
「あぁもうやめなさい!!
それよりこんな道端で寝てたらバギーに見つかっちゃうわよ!」
『…』
「なぁなぁ!!レイ!
さっきの檻、どうやって切ったんだ?」
「……」
「本当よね、あんな頑丈な檻を扇子一扇ぎで…」
ナミはレイの持っている銀皇扇に目を向けた。
『…その辺にある扇子とはわけが違う
…簡単に言うとそういうことだ』
「!へぇ、確かに素材が良さそうだし普通の扇子とは全く違うわね」
「…にしても、あの檻を斬るってったら…」
ナミは興味深そうに銀皇扇を見つめ言ったが、ゾロは扇子もだが、レイの技量に内心舌を巻いていた。
「おまえら、難しー話すんなよ」
ムスッとしているルフィは話についていけずイジけているようだ。
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