月夜の旅人

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レイが寝ている間ある会話がされていた


「じゃあ!レイがあの時クロをかばったのは、おれとカヤのためだったのか!?」


「やっぱすげぇな!レイは!!」


「すげぇなんてもんじゃねぇよ…

こいつは、人のこと考えすぎなんだよ」


「でも、本当…ちょっとは頼って欲しいもんよね」


ルフィたちはレイがクロを庇ったときの話をしていた

理由を知ったウソップとルフィは本当に驚いたようだ



「まっ!終わったことはもういい!

それより、海賊旗描こうぜ!!」


「そうね!せっかくだし、ルフィ!あんた船長なんだから描きなさいよ」


「おう!じゃあペンキとか用意しないとな!」


ルフィはそう言うと張り切って準備に取りかかる


「まぁ、どうなることやら…」


「おれは描かせるならルフィよりレイの方が適任だと思うんだが…」


「確かに、言えてるけどよ…レイはせっかく寝てんだ、自分で起きるまでは起こさねぇ方がいいな」


「おう、そうだな」





ルフィが絵描きに取りかかるなか…

メリー号は青い海を穏やかに進む











「できたぞ!!

海賊旗!!!」


『ん…(いつの間にか寝てたのか)』


ルフィの声に目を冷ましたレイは声が聞こえた方を見つめる



「はっはっはっ!ちゃんと考えてあったんだ
おれたちのマーク!」


自分の描いた海賊旗を堂々と広げて見せるルフィに他の三人は言葉をなくす



「コイツには…
つまり絵心ってもんがねぇんだな」


「ううん…もしかしてこれって芸術なんじゃないかしら」


「海賊旗は“死の象徴”のハズだろ

まぁある意味恐怖だけどよ


やっぱりレイに描いてもらったほうが良かったな…」





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