月夜の旅人

□9
1ページ/24ページ



「そりゃあ“鷹の目の男”に違いねぇな…

レイもそうは思わねぇか?」


『…あぁ

男の目を鷹のように感じたことは証拠にはならないがな…』


「レイもこう言ってるんだ

そんな事をしでかす事そのものが奴である充分な証拠だ……!!」



ゼフとレイが言うのを聞いていたコックやルフィたち…


「た…た…
たかのめ…!!?



だれだ そりゃ」


「さ―誰だろうな―」


「おれの探してる男さ…」


「“鷹の目の男”のことなら、レイに聞いたのが一番手っ取り早い…

なんせ、“偉大なる航路”につい最近までいたんだからな…」


「レイ!教えてくれっ!」


『“鷹の目の男”
本名…ジュラキュール・ミホーク

七武海のひとりだ
今、現在…世界最強と呼ばれる剣豪だ
やつに挑戦する者は後を絶たないが…力の差は大きい

“偉大なる航路”でも広く名を知られ、恐れられている……』



「「…………」」


「…ジュラキュール・ミホーク…、
それが“鷹の目”の本名…。」

「なぁ、レイ!
“七武海”って何だ?」

考え込むゾロをよそに、ルフィが聞きなれない単語が気になりレイに問い返した。

それはルフィだけではなく、その場にいる全員が気になっている言葉だ。

『…世界政府によって公認された、7人の海賊のことだ。』

「!?海賊なのに政府に認められてんのか!?」

『…海賊行為…、つまり略奪や暴力行為が認められている変わりに
収穫の何割かを政府に納めることが義務ずけられている。』

「な、なんだよ。そいつらそれで海賊っていえんのかよ」


ウソップの言葉に、他の面々は言葉には出さないが同じことを思っているだろう。

『…七武海というのは、そういう連中のことだ。』


「じゃあ、何か?
その“鷹の目”ってのは政府からの命令でしたってのか?
艦隊を相手にしようってくらいだ」


『…いや、その可能性は低い。
政府に認められているとは言っても、彼らの間にほぼ仲間意識というものは皆無に等しい。

恐らく、“鷹の目”の単独の判断だろう。』

「じゃあ、お前らに深い恨みでもあったんじゃ?」


「そんな憶えはねぇ!突然だったんだ」


「昼寝の邪魔でもしたとかな…」


『…あり得ん話しではないな。』

ゼフの言葉に同意するように、小さく頷いたレイ。

「ふざけるな!!
そんな理由でおれ達の艦隊が潰されてたまるか!!!」


「そうムキになるな
もののたとえだ」


『…ギン』


「?」


『…これはおれの意見だが

“偉大なる航路”に50隻で向かうのは二度としない方がいい…』


「「「!!?」」」


「なっなんだと!!?」


『…高額賞金首、億越えをしている海賊や…海軍の上位に立つもの

“偉大なる航路”にはそんな奴らが数多くいる…』





次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ