月夜の旅人

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船はゆく

今日の天候は 冬 時々…春


「「寒む―――っ!!」」


リヴァース・マウンテンの麓“双子岬”を出た船は…一路“ウィスキーピーク”を目指す。


「おっしゃ!

できた!!
空から降って来た男 “雪だるさん”だぁ!!!」


ルフィは積もった雪で樽をかぶった雪だるまをつくる


「はっはっはっ…まったく低次元な雪遊びだなてめぇのは!!」


「何っ!」


「見よ おれ様の魂の雪芸術っ!!
“スノウクイーン”!!!」


「うぉお!スゲェ!!!

よし雪だるパンチ!!!」


「何しとんじゃおのれぇ!!!」


ルフィはウソップの作品を崩し、ウソップは仕返しに飛び蹴りでルフィの雪だるまを崩す


「がぁ―――っ!!!雪だるさん!!!」


ルフィとウソップが遊ぶ中……


「この寒いのに
何であいつらあんなに元気なの」


「ナミさん!!恋の雪かき
いか程に!!?」


「止むまで続けてサンジ君」


「イェッサー」


サンジは雪かきをする


『…』


レイはサンジのすぐ近くで先程からどこか遠くの方を見つめている

そして、何かを感じとったのか…ナミがいる部屋の方へ向かう


『…ナミ』


「?何?レイ」


『…180度船を旋回しろ』


「え?どういうこと!?」


レイがナミにそう言った時だ 天候が急変し、雷が鳴る


「雷…!!?

一体どうなってんの!!?ここの天候は…」


『…言っただろう。季節も天候もデタラメだと。
船を旋回し“記録指針”を確認しろ』


「何いって、ついさっき方角は確認して…」


ナミはレイから言われた通り“記録指針”を確認したあと船が逆走していることに気づく


「波に遊ばれてるな」


「あなた本当に航海士?銀髪の彼がいなかったら気づかないままだったわね」


「!」


『…』


「ここはこういう海よ 風も空も波も雲も何一つ信用してはならない

不変のものは唯一“記録指針”の指す方向のみ!!

おわかりかしら?」





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