月夜の旅人

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ルフィとレイがエースと再会し…


メリー号はさらに航海を続ける


『…』


暫く海の先を眺めていたレイだが…


「レイさんもこれ着て下さいね」


『…あぁ』


ビビから渡された衣類を受け取るレイだが、
視線をビビに向けることはなく、どこか不自然だった


「レイ?あんた変よ?何でそんなよそよそしいのよ」


『……別に』


ビビだけではなく、ナミにも視線を向けようとはしないレイ…


「どうしたんだ?
エースと別れて寂しいのか?」


『…違う』


「じゃあなんなんだよぉ」


『……何でもないと言ってるだろう』


ルフィとウソップには視線は合わせるが素っ気なく答えるレイ…


だが…


「案外ウブなんだなっお前」


ニヤニヤ笑いながら言うゾロの一言に無表情から不機嫌そうに眉間に皺を寄せた

「あっなんだそういうことか」


サンジはゾロの言葉に納得したように言う


「んん?どういうことだ?」


「おれもさっぱりだ」


「?」



首を傾げるルフィとウソップとチョッパー…


「ナミさん、ビビちゃん。レイはよそよそしくなったんじゃねぇんだ」


「じゃあなんなのよ」


「どういうこと?」


「あいつのあの態度は単なる照れ隠しだ」


「「「照れ隠し??」」」





『…うるさい、余計なこと言うな』


「お前ら自分の恰好見ろよ」


「恰好?あぁ!!なるほどね!」


「ナミさんどういうことですか?」


「フフッレイはね、私たちの露出の高い恰好を直に見ることが出来ないのよ

照れ屋だから」


「!」


ビビは驚いたようにレイを見る




「あぁ!照れ屋だからか!」


「なるほど照れ屋だからか」


「レイは照れ屋なのか!?」




照れ屋、照れ屋と連呼するように話すルフィ達…


『……うるさい黙れ』


「「「ごめんなさい」」」

「恥ずかしいなら恥ずかしいって言えばいいじゃない」


『…違う、』


「じゃあなんで私やビビを見ようとしないのよ?」


『…その格好で、近寄るな』


「ナ…ナミさん。レイさんが困ってるわよ」


『…、』


腕を組んでくるナミにレイは眉をひそめる
だが、頬はうっすら赤い


「おいナミ、離れてやれよ」


レイの不憫さに見かねたゾロがナミにそう言う

「……(さすがにからかいすぎたか)

フフッごめんレイっ!ちょっとからかいすぎたわ!」


『…?』


「え?」



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